「蓄電池とはどのようなものなの?」
「蓄電池を設置するメリットはなに?」
蓄電池を導入したいと考えたとき、どのような仕組みでどのような効果が得られる設備なのか気になる方が多いでしょう。よく理解してから導入を決めないと「高額な導入費用がかかったのに欲しい結果が得られなかった」と感じる可能性があります。
導入後に後悔しないためには、蓄電池の基礎知識をよく理解した上で、ご自身の場合導入した方が良いのか判断することが重要です。
そこで本記事では、蓄電池とは何かやその仕組み、得られる効果などの基礎知識を紹介します。さらに、導入を決めた場合の蓄電池の選び方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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蓄電池とは?
蓄電池とは、電気を溜めておくことができる設備のことです。繰り返し充電と放電ができる「二次電池」に含まれます。溜めた電気は必要に応じて使用でき、下記のようなことが実現可能です。
- 電気代が安い時間帯に溜めた電気を使い回し、電気代を削減する
- 非常時のために電気を溜めておき、停電や災害時に使用する
蓄電池は、製品によって使われている電池の種類や性能、価格などが大きく異なります。さらに具体的な蓄電池の情報は以下で紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
蓄電池の仕組み
蓄電池はプラス極やマイナス極、電解質があることで、電気を溜めたり使用したりすることができる仕組みです。もう少し具体的に説明すると、電池内にはプラス極とマイナス極があり、それらが電解質に浸かっている状態です。
たとえば、リチウムイオン電池の蓄電池の場合はマイナス極に炭素材料、プラス極にリチウム含有金属酸化物が使われています。そして、電解液は有機電解液です。このように3つの物質があることで、蓄電池が成り立っています。
また、蓄電池は放電を行うことで、蓄電池内に溜めた電気の放出が可能です。放電が起きる仕組みは、下記の通りです。
- マイナス極がイオンと結合するなどして酸化反応が生まれ、電子が導線伝いに放出する
- 導線から流れてきた電子をプラス極がキャッチし、還元反応を起こす
- その結果、電気が放出される
なお、そもそも蓄電池内に電気が溜まっていないと放電はできません。プラス極から抽出した電子をマイナス極へ送ることで充電が行われ、その結果蓄電池内に電気が溜まり、放電が可能となるのです。
このように、蓄電池が充電されたら放電を行うという工程を繰り返すことで、蓄電池内の電気を毎日使い続けることができます。
蓄電池の必要性
蓄電池は日常だけでなく、災害時などに使用でき多くのメリットがあります。具体的な必要性としては、次の3つが挙げられます。
- 経済的な効果があるから
- 災害時に安心感を得られるから
- 他の設備の効果を増大できるから
つまり、下記のような希望や状況がある方は、蓄電池の必要性が高いと言えるでしょう。
- 電気代をできるだけ節約したい
- 太陽光発電を導入している
- オール電化を導入している
- 電気自動車を利用している
- 卒FIT後である
- 他の省エネ機器の初期費用を早期回収したい
- 災害時に備えたい
下記の記事では、蓄電池の必要性についてさらに具体的に解説し、必要性が低い人の特徴も紹介しています。また、リアルな体験談をもとに「蓄電池はやめたほうがいいのか」も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

蓄電池の効果
蓄電池を導入すると、下記の3つのような嬉しい効果が期待できます。
- 電気代を減らせる
- 完全自家消費で電気代をゼロにできる
- 停電時に電気を使える
できるだけ毎月の固定費を減らしたいと考えている方や、非常時に備えたい方は、蓄電池の効果が実感しやすいはずです。蓄電池の導入費用を踏まえて「それでも得られる効果の方が高い」と感じるなら、導入するのがおすすめです。
下記の記事では、蓄電池を導入すると得られる3つの効果や、効果を高める方法を紹介しています。さらに、状況別の費用対効果のシミュレーションも公開しているので、具体的な効果が気になる方は要チェックです。

蓄電池の種類
蓄電池にはいくつもの種類があり、電池の種類だけでも下記の5種類があります。
- 鉛蓄電池
- リチウムイオン電池
- ニッケル水素電池
- NAS電池
- ニカド電池
また、停電時の電力使用量によって負荷タイプも分かれています。停電目的で導入する方は「全負荷型」にするか「特定負荷型」にするか選ばなければなりません。
さらに、蓄電池にはパワーコンディショナ(パワコン)が必要です。パワコンにも種類があり「単機能型」「ハイブリッド型」「トライブリッド型」に分かれます。
下記の記事では蓄電池の種類ごとの特徴を詳しく紹介しているので、どの種類が最も目的に合っているかをチェックしましょう。

蓄電池を導入するメリット・デメリット
蓄電池は多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。後悔なく蓄電池を導入したいなら、メリットとデメリットをよく比較し、ご自身にとってどちらが大きいのか検討することが重要です。
メリット | デメリット |
---|---|
電気代を削減できる 停電時に電気が使える 売電収入を得られる 他設備と併用すれば導入コストを早期回収できる 電気自動車を充電できる 環境に優しい | 初期費用がかかる 蓄電池単体では経済効果が薄い 容量に限りがある 設置スペースが必要 メンテナンスの手間がかかる 経年劣化していつか使えなくなる |
蓄電池を導入する最大のメリットは、電気代を削減できることです。電気代が高騰傾向である昨今において、日々の電気代を削減できることは、家庭にとって非常に嬉しいでしょう。
また、蓄電池があれば災害時でも電気を使えるため、いざという時にも安心です。一方、デメリットとしては初期費用が高い、メンテナンスの手間がかかるなどが挙げられます。
下記の記事では、さらに具体的な蓄電池のメリットとデメリットを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

蓄電池の費用相場
蓄電池の費用相場は、5kWhの場合75〜100万円程度です。ただし、容量・充電方式・負荷・販売方法などによって異なります。容量別の蓄電池の費用相場は下記の通りです。
容量 | 相場 |
---|---|
5kWh | 75~100万円 |
7kWh | 105~140万円 |
10kWh | 150~200万円 |
16kWh | 240~320万円 |
蓄電池の費用相場は、5kWhの場合75〜100万円程度です。ただし、容量や性能の高さなどによって価格が異なるため、さらに細かい希望条件で調査して相場を知ることが重要になります。
次の記事では、さらに具体的なケース別の費用相場や人気メーカー別の蓄電池価格を紹介しています。蓄電池の価格を抑えて購入する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

蓄電池の選び方
蓄電池選びを行うときは、次の4つの基準から考えるのがおすすめです。
選び方を間違えると蓄電池を目的通りに使用できない可能性があるため、ご自身に合った製品を慎重に選んでみてください。
容量で選ぶ
蓄電池を選ぶときは、まずは容量を確認しましょう。蓄電池は製品ごとに容量が異なり、容量によってどの程度の電気を溜めておけるかや価格面が大きく変わってきます。
また、使用目的や世帯人数によっても選ぶべき容量が変わるのです。たとえば、節約目的で蓄電池のみを設置する場合、世帯人数ごとに以下の容量が目安となります。
- 2人家族:8kWh程度
- 3人家族:9Wh程度
- 4人家族:11kWh程度
節約目的で太陽光発電と併用する場合は、下記の通り、必要な容量目安が減ります。
- 2人家族:6kWh程度
- 3人家族:6kWh程度
- 4人家族:8kWh程度
事前に自身の家庭に適した容量がどれくらいなのかを明確にした上で、蓄電池を選ぶことが賢明です。なお、下記の記事では、蓄電池の家族構成別の適切な容量を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

停電時の負荷タイプから選ぶ
停電時に使用する目的で蓄電池を導入する場合は、負荷タイプから選びましょう。蓄電池の負荷タイプには、全負荷型と特定負荷型があります。
全負荷型は、停電時にすべての部屋でいつも通り電気を使うことができます。ただし、電気消費量が多いため、長時間の停電対策には向きません。
一方、特定負荷型は停電時に特定の部屋の電気や家電しか使えなくなるものの、電気消費量が少ないため長時間使いやすいと言えます。それぞれメリットとデメリットがあるため、どちらの負荷タイプの方が希望を叶えてくれそうかを考え、最適なものを選びましょう。
蓄電タイプから選ぶ
太陽光発電と蓄電池を併用する可能性がある場合は、蓄電タイプから選ぶのもおすすめです。蓄電池の蓄電タイプには主に「単機能型」と「ハイブリッド型」があり、一度に制御できる設備数が異なります。
単機能型は蓄電池一台分に使えるパワコンのことで、ハイブリッド型は2つの設備を一台で制御できるパワコンのことです。つまり、ハイブリッド型なら、太陽光発電と蓄電池を併用する場合でもパワコンが一つで済むのです。
ただし、ハイブリッド型は高性能な分、高額になりやすいというデメリットがあります。そのため、それぞれの特徴を知った上で、予算なども考えながら選ぶと良いでしょう。
設置場所から選ぶ
蓄電池の設置場所にこだわりがある場合は、どこに設置できるタイプかで製品を選びましょう。というのも、蓄電池には屋内設置型と屋外設置型があり、設置する場所によって購入すべきタイプが変わるからです。
ただし、設置したい場所があるからといって、必ずしもそこに設置できるとは限りません。設置可能なスペースが確保できるのかや、その場所の環境が蓄電池に適しているのかなどが重要となります。
たとえば、高温多湿な場所に設置してしまうと蓄電池は壊れやすくなります。そのため、特に屋外に設置する場合は、高温多湿な場所でないかなどを確認しなければなりません。
また、屋外に設置する場合は水害に遭う可能性もあります。そのリスクも考慮してどちらのタイプにするか判断しましょう。
蓄電池を導入する際の手順
蓄電池を導入する際は、下記の手順が必要です。
- 希望の蓄電池とパワーコンディショナを選ぶ
- 施工を依頼する業者を選ぶ
- 依頼した業者の現地調査に立ち会う
- 業者が設置工事を行う
- 工事が完了したら、蓄電池の初期設定と最終確認を行う
なお、1つ目と2つ目の手順は、順序が逆でも問題ありません。3つ目の工程の現地調査では、蓄電池とパワーコンディショナを希望の場所に設置できるかなどを調査していきます。
ここでスペースが足りなかったり、設置環境が適していなかったりした場合は、業者と再度すり合わせを行うことになります。補助金の受給を検討している場合は、製品を購入する前にあらかじめ受給条件を調べておきましょう。
蓄電池を導入する際の注意点
蓄電池を導入する際は、次の点に気を付けることで導入後の後悔を防げます。
それぞれの注意点を考慮することでどのような状況を回避できるか紹介するので、確認していきましょう。
補助金の活用を忘れない
蓄電池を導入する際は、補助金を忘れず活用しましょう。そもそも蓄電池には、国や県、市区町村が実施している様々な補助金があります。たとえば、国が実施している補助金は下記の通りです。
- DR補助金
- DER補助金
- 子育てエコホーム支援事業
- ZEH支援事業
補助金によって要件や補助額が異なるため、事前に情報を確認した上で活用できるものがないか確認しておきましょう。補助金を活用すれば、初期費用を抑えられるメリットがあります。
なお、蓄電池の補助金申請は、業者へ代行してもらうよう依頼することも可能です。蓄電池の補助金一覧は次の記事でさらに詳細に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

蓄電池のみ設置する際は費用対効果を考える
蓄電池を単体で導入する場合は、費用対効果が希望と合っているか確認しておきましょう。というのも、蓄電池単体で導入する場合は太陽光発電など他の設備と併用する場合に比べて、費用対効果が下がりがちだからです。
導入後に後悔しないよう、蓄電池のみを設置した場合のメリットやデメリットを事前に確認しておきましょう。下記の記事では、蓄電池のみを設置することに対する周囲の意見や、単体で設置する際のポイントを紹介しているのでぜひ参考にしてください。

非常時の使い方を把握しておく
停電時の対策として蓄電池を導入する場合は、非常時に使い方を把握しておきましょう。蓄電池には下記のように様々な運転モードが搭載されており、使用目的によって適切な使い方が異なります。
- 経済優先モード
- 環境優先モード(グリーンモード)
- 蓄電優先モード(充電モード)
- ピークカットモード
事前に非常時の使い方を把握しておくことで、いざという特に冷静に対処できます。とくに、非常時に自動で動作を切り替えて欲しい時は事前の設定が必要となるため、よく確認しておくことが大切です。
状況に合わせて最適な行動が取れるように日頃から使い方を覚えておきましょう。
次の記事では、蓄電池の基本の運転モードの具体的な使い方や、非常時の使い方を紹介しているので、あわせて参考にしてください。

悪徳業者に気をつける
蓄電池の業者の中には悪質な営業を行う業者もいるため、十分に注意しましょう。たとえば、下記のような手口で営業活動を行う悪質な業者がいるのです。
- 契約するまで長時間居座る
- 格安モニターやキャンペーンの勧誘をする
- 家庭に合った提案をしてくれない
- 提案資料や見積書を渡してくれない
- 施工実績に関する説明がない
- 保証やアフターフォローの説明がない
- 名刺を渡さない
- 虚偽の説明を行う
- 説明が不十分
悪徳業者と契約してしまうと、後々高額な請求をされる可能性があります。あらゆるリスクを避けるためにも、蓄電池業者の悪質な営業手口を理解しておき、対策を講じておきましょう。
下記の記事ではより具体的な手口と対処法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | FCR株式会社 |
屋号 | トベシンエナジー |
本社住所 | 〒145-0064 東京都大田区上池台5丁目38-1 |
対応エリア | 東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城 |
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蓄電池にまつわるよくある質問
最後に、蓄電池にまつわるよくある質問を紹介していきます。回答を確認した上で、蓄電池を導入するのか、どのような蓄電池を選ぶか検討してみてください。
蓄電池のおすすめメーカーはどこ?
蓄電池はメーカーごとに強みや特徴、価格などが異なるため、どのメーカーを選ぶべきか迷う方もいるでしょう。蓄電池を扱う主なメーカーは次のとおりです。
- 長州産業
- ニチコン
- 京セラ
- 住友電工
- Looop
- オムロン
- カナディアンソーラー
- シャープ
- パナソニック
- テスラ
- ダイヤゼブラ電機
- トヨタ自動車
なお、次の記事ではおすすめの蓄電池メーカーを紹介しているので、希望のメーカーが決まっていない方はぜひ参考にしてみてください。

蓄電池は後付けできる?
蓄電池を後付けすることはできます。しかし、メリット・デメリットがあるため、無駄な出費を発生させないためにも、事前にある程度情報を集めておくことが大切です。
メリット | デメリット |
---|---|
電気代をより削減できる 停電時の非常用電源になる 将来の電気料金上昇への備えになる | 費用がかかる 既存のパワーコンディショナを撤去する必要がある |
蓄電池の後付けをすべきかどうかは、状況によって異なります。後悔なく蓄電池を後付けしたいなら、デメリットや価格面などを理解した上で導入を検討するのがおすすめです。
次の記事では、蓄電池を後付けする場合の押さえるべきポイントを紹介しています。記事を確認しながら、後付けをした方が良いか検討してみてください。

蓄電池はやめた方がいいって本当?
「蓄電池はやめた方がいい」という方もいますが、基本的には導入することで多くのメリットを享受できます。しかし、導入をやめた方がいい人がいることも事実です。たとえば、下記のような人が該当します。
- そもそもの電気代が低い人
- 設置場所がない人
- 蓄電池単体での導入を考えている人
反対に、下記のような方は導入メリットが大きいため、導入するのがおすすめです。
- 電気代が高い人
- 停電時に不安がある人
- 家の購入やリフォームを考えている人
- 太陽光発電や電気自動車を持っている人
- 卒FITする人
次の記事では、蓄電池の導入をやめた方がいい人と導入した方が良い人について、さらに具体的に紹介しているので、あわせてご覧ください。

蓄電池の寿命はどれくらい?
家庭用蓄電池の寿命は、平均10~15年と言われています。ただし、電池の種類や製品によって異なるのが現状です。長く使える蓄電池を選びたいなら、下記のポイントを押さえると良いでしょう。
- 長寿命の電池の種類を選ぶ
- 使用期保証期間が長い製品を選ぶ
- 必要量より少し大きめの容量の製品を選ぶ
下記の記事では、蓄電池の寿命の考え方や寿命を長くする方法、長寿命の製品の選び方などを紹介しています。さらに、寿命を迎えたらどうなるかなどよくある質問にも回答しているので、確認しておきましょう。

まとめ
本記事では、蓄電池とは何かやその仕組み、得られる効果などの基礎知識を紹介しました。蓄電池とは電気を溜めて繰り返し使える設備のことで、様々な種類があります。
電気代の削減や非常時の対策としての必要性が高く、場合によっては大きな費用対効果を得ることも可能です。ただし、使用目的や状況によっては想定より効果を発揮できない場合もあるため、導入すべきか慎重に検討する必要があります。
この記事を参考に蓄電池の性能や効果、デメリットをよく理解した上で、導入するか決めてみてください。