「太陽光発電があれば災害時でも安心して過ごせるの?」
「停電した際にどの程度の電気や家電を使うことができるの?」
災害時に太陽光発電があると、停電中でも太陽光がある日中はいつも通り電気を使うことが可能です。しかし、太陽光発電単体では停電時に電気を使える時間が限られており、1日中使用できるわけではありません。
停電時でも安心して1日中いつも通り電気を使うには、太陽光発電以外の設備も併用するなどの工夫が必要になります。太陽光発電のみを導入して、災害が起きた際に「思ったように使えない」と焦ることがないよう、使い方を理解することが重要です。
そこで本記事では、太陽光発電が災害時にあることで得られるメリットや停電時の使い方、注意点について紹介します。さらに、実際に導入した人が災害時に役立ったと感じているかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、太陽光発電を導入すべきか悩んでいてメリット・デメリットを詳細に知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

- 災害時に太陽光発電があると、停電しても安心して生活できたり、周囲の人と連絡が取れたりする
- 太陽光発電と蓄電池を併用すれば、停電していても1日中電気を使うことができる
- ただし、同時に使える電気量に限界があることなどには注意が必要
- 停電対策として蓄電池を導入する場合、適切な容量や蓄電タイプの製品を選ぶのがおすすめ
災害時に太陽光発電は使える?

太陽光発電があれば、災害で停電などが起きても電気を使えることがあります。普段通り時間帯に関わらず電気を使えるわけではないものの、晴天時の日中は問題なく使えるでしょう。
ただし、下記のような場合は一時的に使えなかったり、全く使えなかったりするため注意が必要です。
- 太陽光パネルや周辺機器が災害で欠損・故障してしまった
- 正しい使い方を知らず停電時に設備を起動できなかった
- 停電時に使うコンセントが適切な位置になく使用できなかったなど
災害時に安心して利用できるよう、事前に正しい使い方を理解しておくことが重要です。また、他の設備を併用すると太陽光がない時間帯でも発電した電気を使うこともできます。
太陽光発電によって災害時に使える家電は?
太陽光発電のみで停電時に賄える電力は、設備の容量や天候によって異なります。下記のような必要最低限の電力は使えると考えておいて良いでしょう。
- テレビ
- スマホなどの充電
- ラジオ
- 扇風機
- 炊飯器
- 冷蔵庫
また、複数の機器を同時に充電することも基本的には可能です。上記の家電が使用できるのは発電できる時間帯のみに制限されてしまうものの、一定の利便性や安心感は得られるでしょう。
災害時のために太陽光発電を導入するメリット5選

災害時のために太陽光発電を導入すると、下記のようなメリットを得られます。
どれも安全で健康的に生活するために重要なメリットばかりです。よく確認し、ご自身にとって必要そうか判断してみてください。
停電が起きても安心して生活できる
災害対策として太陽光発電を導入する最大のメリットは、停電が起きても安心して過ごせる点です。停電時に電気が使えないと足元が見えず怪我をしてしまったり、普段使える家電が動かず不安になったりすることがあります。
しかし、太陽光発電があれば停電していても関係なく太陽光発電の電気をいつも通り使い、安心して過ごすことが可能です。ただし、太陽光発電単体だと、太陽光が射していない時間帯は電気を使用することはできません。
そのため、夜間などでも通常通り安心して過ごしたい場合は、蓄電池を併用するのがおすすめです。
停電時でも連絡が取れる
停電時に電気を使えないとスマホなどの充電ができず、大切な人と連絡が取れなくなるリスクがあります。しかし、太陽光発電があれば日中に充電することができるため、停電時でも連絡が取りやすくなるのです。
さらに、太陽光がある時間帯にモバイル充電器も充電しておけば、しばらくの間は充電がなくなる不安を感じずに済みます。太陽光発電単体でも、このようにうまく他の機器などを利用すれば、それほど不自由せず生活できるでしょう。
停電時でも情報収集できる
太陽光発電を導入しておくと、停電時でも情報収集がしやすくなるメリットがあります。というのも、日中の発電時間帯にはテレビをつけられるうえに、日中充電しておけばPCやスマホで情報を集めることも可能だからです。
災害時は特に最新情報を知ることが安全に生き抜くために重要となります。そのため、極力情報を逃さないよう、太陽光発電で対策することがおすすめです。
夏場や冬場でも快適に過ごしやすい
災害時にエアコンが使えないと、猛暑の場合は熱中症のリスクが上がり、厳しい寒さが続く冬場では風邪を引いてしまいます。その点、太陽光発電や蓄電池があればエアコンをいつも通り使用できるため、夏場や冬場に停電しても快適に過ごせるのです。
とくに災害時には病院も機能しなくなる可能性が高いと言えます。そのため、できるだけ体調管理がしやすい状況で過ごせるよう設備を使い、対策しましょう。
停電時でも冷蔵庫が使える
太陽光発電と蓄電池を併用した場合、冷蔵庫も常時使えるようになります。災害時に冷蔵庫が動けば様々な食糧や水分が保存しやすくなるため、より安心して過ごすことができるでしょう。
ただし、太陽光発電で発電できるのは太陽光がある日中のみで、夜間や悪天候時は蓄電池に溜めておいた電気に頼ることになります。蓄電池に溜めた電気が尽きると冷蔵庫は使えなくなるため、できるだけ太陽光発電の電気を節約し、残しておくことが重要です。
停電時に特定の家電や部屋にだけ電気を使い、できるだけ電気を温存したい場合は、その機能が備わった蓄電池を選びましょう。
災害時の太陽光発電の使い方
災害時に太陽光発電の電気を使えるようにするには、パワコン(パワーコンデショナ)の設定が必要です。そもそも太陽光発電の電気を家の中で使えるよう変換するパワコンは、コンセントから電気を受けて稼働しています。
停電時はコンセントの電気を使えないため、パワコンを使うには「自立運転モード」に切り替える必要があるのです。自立運転モードへの切り替え方法は、カナディアンソーラーの場合、下記の通りとなります。
- ①太陽光発電のブレーカーを切る
- ②パワコンのスイッチを一度切り、再度つける
- ③運転ランプと発電電力表示ランプがついているか確認する
- ④停電時用のコンセントに使用したい機器をつなげる
もし自立運転モードが途中で止まってしまった場合は、天候が良くなった後に運転スイッチを切り、再度つける必要があります。なお、メーカーや製品によって細かい手順は異なるため、事前に取扱説明書を読み込んでおくと安心でしょう。
災害時に太陽光発電を使う際の注意点
災害時に太陽光発電を使う際は、下記のような注意点があります。
事前に理解しておくことで、途中で突然電気が使えなくなっても焦ることなく適切な行動が可能です。ぜひ事前に確認しておいてください。
同時に使える電気量には限界がある
自立運転モードで太陽光発電の電気を使用する場合、基本的に最大1,500Wまでしか同時に電気を使用することはできません。そのため、冷蔵庫やエアコンなど、優先度が高い家具から順につなげて使用するようにしましょう。
無理に1,500Wを超える電力を使おうとすると、電気が使えなくなることがあります。また、当日の発電量によっても一度に使えるW数が変わることがあるため、発電量を確認しながら家電を使うようにしましょう。
自立運転用コンセントを使いやすい場所に設置する
屋外型のパワコンを使用している場合は、停電に備えて自立運転用のコンセントを事前に使いやすい場所に設置しておきましょう。というのも、屋外型のパワコンは自立運転用コンセントが本体とは別になっていることも多いからです。
事前に使いやすい場所に置いておくことで、いざと言う時に簡単につなげて使用しやすくなります。また、いつでも自立運転用のコンセントが見つけやすく使いやすいよう、コンセント周辺には物を置かないようにしましょう。
災害時に備えるなら蓄電池も導入すべき?
災害時にできるだけ万全に対策をしたいなら、蓄電池も一緒に導入するのがおすすめです。というのも、蓄電池を併用することで発電した電気を溜めておき、発電時間帯以外でも電気が使えるようになるからです。
つまり、災害時でもより安全に過ごすことができるようになります。また、太陽光発電と蓄電池を同時に導入するとセット割が適用されたり、補助金の額が大きく上がったりするメリットもあります。
業者へ相談の上、蓄電池の導入費用を用意できそうであればぜひ導入してみてください。
災害時に効果的な蓄電池の選び方
災害時に太陽光発電と併用する蓄電池を選ぶ際は、下記の2点に注目しましょう。
上記のポイントを押さえた製品を選べば災害時に安心できるのはもちろん、日常生活でも高い費用対効果を感じられるはずです。
希望に合ったタイプを選ぶ
災害時に効果的な蓄電池を選びたいなら、希望にあった蓄電池タイプを導入するのがおすすめです。蓄電池には「全負荷型」と「特定負荷型」の2つの種類があります。
全負荷型は、停電時でもすべての部屋でいつも通り電気を使うことが可能です。ただし、その分電気の消費量が多く、電気が底をつきやすいデメリットがあります。
一方で、特定負荷型は特定の部屋や家電でしか電気を使うことができないものの、電気使用量が少ない分、長い間電気が使えます。それぞれのタイプでメリットとデメリットが異なるため、どちらの方が希望に合っているか確認しておきましょう。
適切な容量の製品を選ぶ
蓄電池を選ぶ際は、適切な容量のものを選びましょう。蓄電池は製品によって容量が違い、容量に応じて溜めておける電気量も変わります。容量が大きいほどたくさんの電気を溜めておけるのです。
しかし、とりあえず大きな容量の蓄電池を導入すれば良いわけではありません。太陽光発電の1日の発電量は限られているため、必要以上に大容量の製品を購入しても使いこなせないのです。
また、蓄電池は容量に応じて価格が変わることから、機能を使いきれないのに費用だけ高額になってしまうリスクもあります。損しないためには、停電時に使いたい家電の電気消費量や、世帯人数に合った発電量目安に近い容量の製品を選ぶことが重要です。
具体的には、下記の容量を目安としてみてください。
- 必要最低限の冷蔵庫やテレビなどの電気を使えれば良い場合:5kWh程度
- エアコン+必要最低限の家電を使いたい場合:19kWh程度
- 停電時もいつも通り電気を使いたい場合:1日の消費量と同程度の容量
より具体的にご自身に合った容量を知りたい場合は、下記の記事をご覧ください。

災害時に太陽光発電や蓄電池を使用した人の体験談

ここまで、太陽光発電や蓄電池を停電時に使うメリットを多く紹介しましたが、実際に導入した人が効果を実感できているか見ていきましょう。
太陽光・蓄電池付けてるからエアコン2台フル稼働エコキュート浴室乾燥(毎日)で今月の電気代6700円でした。 ローンと合わせても2万円少々この前の大雨とかの緊急にもあった夜中のエアコンは蓄電池で賄えるから災害時にも強い味方メガソーラーとか話題やけど一般家庭用のこれはまじで付けて良かった
出典:X
自宅の向かいの家が火事で全焼。 住人の方は火傷で病院へ 我が家には延焼はなく無事でついでにしてます。 リビングとブリ小屋は太陽光発電と蓄電池からの電力で凌いでます。 早く電気復旧してくれないとヤバいな。
出典:X
上記の体験談では、災害時に太陽光発電と蓄電池があったことで停電を凌ぐことができ、一時的な安心感は得られているようです。また、下記の体験談によると停電が不安な時期には太陽光発電と蓄電池の相談が増え、需要が高まる傾向があるのだそう。
おはようございます。
この時期は、突然の雷雨や停電が心配…という方も。太陽光+蓄電池の組み合わせがあれば、停電しても数秒で復旧できます。夏の不安を、備えに変えるご相談、増えています。
出典:X
その他にも様々な体験談があったものの、ネガティブな意見は見掛けなかったため、多くの人が満足していると言えるでしょう。少しでも停電に備えたい方は、ぜひ前向きに検討してみてください。
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トベシンエナジーの施工実績・口コミ
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町田市 K様邸



項目 | 詳細 |
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エリア | 東京都 |
築年数 | 10年 |
実際の導入費用 | 860,000円 |
補助金額 | 2,500,000円 |
実際に節約できた金額 | 11,010円 |
メーカー(太陽光) | 長州産業 |
メーカー(蓄電池) | 長州産業/SPVマルチ |

電気代がすごく高いのは数年前から感じてた。どうやって電気代を下げようか色々調べていると太陽光を設置すると東京都から補助金が降りることを知った。
そんなに出ないだろうと思ったら2/3くらいの補助金が降りることを知って取り付けたいと思った。現状取り付けてから電気代も下がってすごくありがたい。
40代 男性
足立区 O様邸






項目 | 詳細 |
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エリア | 東京都 |
築年数 | 5年 |
実際の導入費用 | 790,000円 |
補助金額 | 2,060,000円 |
実際に節約できた金額 | 5,550円 |
メーカー(太陽光) | カナディアンソーラー |
メーカー(蓄電池) | カナディアンソーラー |



太陽光蓄電池の補助金がかなり出ると聞き、見積もり取得。
合計金額に対し7割ほどの補助を受けられる事を知り、設置を決意。
今後電気代の高騰も懸念しているので、電気代削減にも期待をしています。
30代 男性
災害時の太陽光発電に関するよくある質問


最後に、災害時の太陽光発電に関するよくある質問を2つ紹介します。
太陽光発電があると災害時に危険はないの?
太陽光発電を設置していることで災害時に危険が及ぶ可能性はあります。例えば、下記のような場合です。
- 太陽光パネルや周辺機器の破損により感電してしまう
- 太陽光パネルが欠損し、有害物質が流れ出てしまう
- 太陽光発電の一部が破損することで火災が起きてしまう
災害時は、太陽光発電の設備をむやみに触らず、日頃から定期的なメンテナンスで不具合が起きづらいよう整備することが大切です。また、予防しても上記のリスクを完全に防ぐことは難しいため、導入する際はリスクも理解した上で設置するようにしましょう。
災害時のために日頃からしておくべきことはある?
蓄電池がある場合は、災害時のために日ごろから太陽光発電の電気を溜めておくことが重要です。そうすることで、太陽光発電ができないタイミングで突然停電が起きても、一定時間は電気を使うことができます。
また、災害時にできるだけ確実に動作するよう、日ごろから定期的なメンテナンスを行っておくことも大切です。メンテナンス時に少しでも不具合があった場合は放置せず、必ずすぐに直すよう心掛けましょう。
まとめ
本記事では、災害時に太陽光発電があるメリットや停電時の使い方、注意点について紹介しました。太陽光発電単体でも太陽光がある日中なら停電時でも電気が使えるため、災害対策を行いたい方にはおすすめです。
また、より安心して安定的に電気を使いたいなら、蓄電池の導入も同時に検討してみましょう。この記事を参考に、災害時にできるだけ安心して過ごせる体制を整えてみてください。