「蓄電池の容量ってどうやって選べばいいの?」
「4人家族の場合はどの程度の容量を選ぶのが最適?」
蓄電池の導入を検討しているものの、様々な容量があり、どれを選べば良いか分からない方も多いでしょう。適切な容量を選ばないと、目的に沿った使い方が十分にできなかったり、必要以上に費用が高くなったりするリスクがあります。
導入後に損をしないためには、蓄電池の容量について正しく理解し、適切な容量の考え方を知っておくことが重要です。
そこで本記事では、蓄電池の容量の考え方を紹介します。さらに、2人家族に適した容量や4人家族に適した容量など、家族構成に応じた適切な容量も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、そもそも蓄電池とは何かを知りたい方は次の記事をご覧ください。


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蓄電池の容量とは?
蓄電池の容量とは、簡単にいうと蓄電池に溜められる電気の量のことです。蓄電池の容量は製品によって異なるため、自身の場合どの程度の容量の製品が必要か、あらかじめ検討しておく必要があります。
また、容量は「kWh(キロワットアワー)」という単位であらわされ、数字が大きければ大きいほど容量も大きくなる形式です。さらに、蓄電池の容量には「定格容量」と「実効容量」があります。
- 定格容量:蓄電池に実際に溜められる電気量のこと
- 実効容量:実際に使用できる電気量のこと
実効容量が設定されているのは、容量を0%まで電気を使い切ってしまうと蓄電池の寿命が縮んでしまうためです。蓄電池の容量選びを行う時は、実効容量の数値を参考にしましょう。
蓄電池の容量の考え方のポイント
蓄電池を購入する際にどの程度の容量を選ぶかは、下記の2つの基準で決められます。
まだご自身にとって適切な容量が分からない方は、蓄電池を導入する理由や使い方を今一度思い出し、検討していきましょう。
使用目的に応じて考える
蓄電池の必要容量を決める時は、まずどのような目的で導入するのかから考えましょう。というのも、電気代を節約する目的で使うのか、停電時に備える目的で導入するのかで必要な蓄電容量が変わるからです。
蓄電池は、普段は節約目的で使用し、いざという時は停電時に備えて使いたいというのも可能です。ただし、その場合はどちらの目的を優先したいのかを決めておくことが重要です。
また、どの程度節約したいのかや、停電のために最低どのくらい電気量を備えておきたいのかも考えておくと良いでしょう。
併用設備の有無で考える
蓄電池の容量決めでは、併用設備があるかないかから考えることも重要です。蓄電池を単体で使うか、太陽光発電など他の設備と併用するかで、必要な容量が異なります。
蓄電池単体を節電目的で使う場合は、電気代が安い時間帯に1日で使う電気量を蓄電池に溜め、高い時間に使い回すことになります。たとえば、深夜帯の電気代が安いプランに加入しているなら、寝ている時間にすべての電気を蓄電して日中に使用する形です。
つまり、使用する電気量に応じて必要な蓄電容量が変わるのです。一方で、太陽光発電と併用する場合は、基本的には太陽光発電の余剰電力のみを溜める使い方になります。
そのため、発電中に使用する電気量を差し引いて、必要な蓄電容量を計算する必要があります。このように必要な容量の考え方が違うため、設備を併用するのかどうかをあらかじめ決めておきましょう。
【蓄電池の容量の計算方法】節約目的で蓄電池のみ設置する場合
ここからは、節約目的で蓄電池のみ設置する場合の蓄電池の容量の計算方法を紹介します。今回は、1日で使う電気量のすべてを蓄電池で賄う場合を想定して、世帯人数ごとの必要な蓄電容量を考えていきます。
すべての電気を蓄電池で賄うのではなく、蓄電池代とのコスパを考えて電気代を削減したい場合は、少し小さめの容量でも良いでしょう。
2人家族の場合
まずは、2人家族の場合の容量目安を見ていきましょう。戸建住宅に2人で住んでいる場合、冷暖房を積極的に使用しない季節の1ヶ月間の一般的な電気使用量は、約250kWhです。
1日換算だと約8kWhとなります。つまり、すべての電気を安い時間帯に溜めて使い回す場合は、8kWh程度の蓄電容量が必要となるということです。
なお、8kWhの蓄電池には下記のような製品があります。まだ製品の目星が付いていない方は、候補の一つとして考えてみましょう。
メーカー | 製品名 | 容量 |
---|---|---|
SHARP | JH-WB1821 | 定格容量:8.4kWh |
ニチコン | ESS-BS / ESS-BM | 定格容量:4kWh/増設ユニットで8kWh 初期実効容量:3.7kWh/増設ユニットで7.4kWh |
3人家族の場合
続いて、3人家族が節約目的で蓄電池のみを設置する場合の容量目安についてです。戸建住宅に3人で住んでいる場合の1ヶ月間の一般的な電気使用量は、約275kWhとなります。
1日換算だと約9kWhです。そのため、安い時間帯に溜めた電気のみで1日の電気量を賄いたい場合は、9Wh程度の蓄電容量が必要となると考えておきましょう。9Wh程度の蓄電容量の製品には下記のようなものがあります。
メーカー | 製品名 | 容量 |
---|---|---|
オムロン | KP-BU98B-2S/KP-BU98B-S | 蓄電池容量:9.8kWh 実効容量:8.8kWh |
SHARP | JH-WB2021 | 定格容量:9.3kWh |
ニチコン | ES-BSSS+ES-BSLS | 公称容量:9.9kWh 初期実効容量:8.6kWh |
4人家族の場合
4人家族の場合、戸建住宅に住んでいるなら1ヶ月間の一般的な電気使用量は約320kWhです。1日の使用量は約11kWhとなります。
そのため、1日の電気量すべてを蓄電池のみで賄うなら、11kWh程度の蓄電容量の製品を選びましょう。なお、蓄電容量が11kWh程度の製品は次の通りです。
メーカー | 製品名 | 容量 |
---|---|---|
長州産業 | CB-LMP127A | 蓄電池容量:12.7kWh 実効容量:11.4kWh |
ニチコン | ESS-U4M1 | 蓄電池容量:11.1kWh 初期実効容量:9.4 kWh |
京セラ | EGS-MC1100 | 定格容量:11.0kWh 初期実効容量:9.4kWh |
【蓄電池の容量の計算方法】節約目的で太陽光発電と併用する場合
ここからは、節約目的で蓄電池と太陽光発電を併用する場合に必要となる容量を考えていきます。今回も次の通り、世帯人数ごとに紹介します。
今回は、太陽光発電で得た電気で1日の電気を賄う場合を想定し、算出します。太陽光が射す時間は発電した電気を使用し、余剰電力を蓄電池に溜め、日中以外は蓄電池から電気を使用するイメージです。
余剰電力の一部を売電に回す場合は必要な蓄電容量が変わるため、売電したい電気量を考えてから容量を算出してください。
2人家族の場合
戸建住宅に2人で住んでいる場合、1日の一般的な電気使用量は約8kWです。蓄電池がない場合の太陽光発電の一般的な自家消費量は30%程度のため、太陽光発電のみで賄える電気量は約2kWh程度となります。
つまり、蓄電池に溜めて活用できる残りの電気量は約6kWhです。そのため、太陽光発電がすでにある場合やこれから導入しようと考えている場合は、6kWh程度の容量がちょうど良いでしょう。
なお、6kWhの容量の蓄電池には、次のような製品があります。
メーカー | 製品名 | 容量 |
---|---|---|
カナディアンソーラー | EP Cube HES-JP1-606G/EP Cube HES-JP2-606G | 公称容量:6.6 kWh 初期実効容量:6.1 kWh/6.2 kWh |
長州産業 | CB-LMP65A | 蓄電池容量:6.5kWh 実効容量:5.9kWh |
SHARP | JH-WB1921 | 公称容量:6.5kWh 定格容量:6.3kWh |
3人家族の場合
3人家族で戸建に住んでいる場合は、1日に約9kWh電気を使用するのが一般的です。太陽光発電の一般的な自家消費量は30%程度のため、太陽光発電のみで賄える電気量は約3kWh程度と考えられます。
つまり、蓄電池に溜めて活用できる残りの電気量は2人家族と同様に約6kWhなので、6kWh前後の蓄電池を選ぶと良いでしょう。
4人家族の場合
戸建住宅に4人で住んでいる場合の1日の一般的な電気使用量は、約11kWhです。太陽光発電の自家消費量を30%程度と仮定すると、太陽光発電のみで賄える電気量は約3kWh程度になります。
つまり、蓄電池に溜めて活用できる残りの電気量は約8kWhです。そのため、4人家族で蓄電池を選ぶ場合は8kWh前後のものを選ぶと良いでしょう。
メーカー | 製品名 | 容量 |
---|---|---|
SHARP | JH-WB1821 | 定格容量:8.4kWh |
ニチコン | ESS-BS / ESS-BM | 定格容量:4kWh/増設ユニットで8kWh 初期実効容量:3.7kWh/増設ユニットで7.4kWh |
【蓄電池の容量の計算方法】停電時に使用する目的で設置する場合
蓄電池は、停電対策としても導入可能です。この場合、下記の2つの使い方に分かれます。
それぞれどの程度の容量があれば停電時に安心して過ごせそうなのか、見ていきましょう。
必要最低限の家電のみ使いたい場合
停電時に必要最低限の家具のみ使えれば良い場合は、5~19kWh程度の蓄電池を導入することで1日しのぐことができるでしょう。内訳は下記の通りで、エアコンを使用するかしないかで必要な容量が変わります。
- 冷蔵庫(100L):60W
- スマホの充電:10W
- リビングの電気:30W
- テレビ:100W
- エアコン:600W
なお、計算式は下記の通りです。
エアコンを使わない場合:(冷蔵庫60W+スマホの充電10W+リビングの電気30W+テレビ100W)×24時間÷1,000=約5kWh
エアコンを使う場合:(冷蔵庫60W+スマホの充電10W+リビングの電気30W+テレビ100W+600W)×24時間÷1,000=約19kWh
また、上記はあくまでも目安のため、使いたい時間数と使いたい電化製品に応じて計算し直してみましょう。
いつも通り電気を使いたい場合
停電時でもいつも通り電気を使いたい場合は、1日の消費電気量を目安に蓄電容量を確保しておくのがおすすめです。そうすれば、停電していても1日はいつも通り生活することができます。
2人家族で1日8kWh程度消費するなら8kWhの容量を、4人家族で1日11kWh程度なら11kWhの容量の蓄電池を選びましょう。また、この場合も何日間電気を確保したいかやエアコンの稼働状況で必要な容量が変わります。
そのため、必要に応じて条件を変えて、必要な容量を計算してみてください。
「とりあえず大容量を選ぶ」はあり?
適切な容量が分からないと、とりあえず大容量を選びたいと思うこともあるでしょう。しかし、分からないからといって大容量を選ぶのはおすすめしません。
なぜなら、容量が大きい蓄電池ほど高額になり、使いこなせなかった場合に元が取りづらくなってしまうからです。高額だとしてもとりあえず大容量を買いたい場合や大容量にする目的がある方以外は、適切な容量を知った上で製品を選びましょう。
自身での計算が難しければ、蓄電池メーカーが実施している簡単なシミュレーションなどを利用するのがおすすめです。
蓄電池メーカー別の容量
蓄電池メーカーによって販売している製品の容量が異なります。ここでは、有名メーカーが販売している蓄電池の容量を紹介します。
メーカー | 製品名 | 容量 | 金額 |
---|---|---|---|
長州産業 | CB-P65M05A | 蓄電容量:6.5kWh | 2,963,400円 |
長州産業 | CB-H55T07A1 | 蓄電容量:7.04kWh | 3,102,000円 |
長州産業 | CB-P98M05A | 蓄電容量:9.8kWh | 3,602,500円 |
長州産業 | CB-H55T14A1 | 蓄電容量:14.08kWh | 5,566,000円 |
長州産業 | CB-P164M05A | 蓄電容量:16.4kWh | 6,067,600円 |
京セラ | EGS-MC0550 | 定格容量:5.5kWh 初期実効容量:4.7kWh | 3,421,000円 |
京セラ | EGS-MC1100 | 定格容量:11.0kWh 初期実効容量:9.4kWh | 5,621,000円 |
京セラ | EGS-MC1650 | 定格容量:16.5kWh 初期実効容量:14.1kWh | 7,821,000円 |
カナディアンソーラー | EP Cube HES-JP1-606G | 公称容量:6.6kWh 初期実効容量:6.1kWh | 2,440,900円 |
カナディアンソーラー | EP Cube HES-JP1-610G | 公称容量:9.9kWh 初期実効容量:9.3kWh | 2,940,300円 |
カナディアンソーラー | EP Cube HES-JP1-613G | 公称容量:13.3kWh 初期実効容量:12.6kWh | 3,439,700円 |
容量やメーカーによって価格も異なるので、よく製品を比較した上で納得したものを選ぶことが賢明です。
適切な容量の判断に自信がない場合の対処法
おおよその必要容量の目安がついたものの、本当にその容量で良いのか不安な方もいるでしょう。そんな時は、業者へ相談して適切な容量を判断してもらうのがおすすめです。
業者へ相談すれば、現状や導入目的をヒアリングした上で、プロの目線から適格なアドバイスをもらえます。もし業者へ直接相談すると営業されそうで警戒してしまう場合は、ネット上の簡単なシミュレーションを利用すると良いでしょう。
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項目 | 詳細 |
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会社名 | FCR株式会社 |
屋号 | トベシンエナジー |
本社住所 | 〒145-0064 東京都大田区上池台5丁目38-1 |
対応エリア | 東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城 |
提供サービス | 太陽光、蓄電池、リフォーム |
公式サイトURL | https://tobeshin-energy.com/ |
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まとめ
本記事では、2人家族に適した容量や4人家族に適した容量など、家族構成に応じた適切な蓄電池の容量を紹介しました。蓄電池の容量はケースや使用目的によって異なり、節約目的で単体導入する場合は2人家族で8kWh、4人家族で11kWhがおすすめです。
ご自身の導入目的や主な使用方法を今一度確認し、用途に合わせて容量の目安を検討してみましょう。また、もし容量に悩んだ場合はとりあえず大容量を選ぶことはせず、蓄電池業者に相談してみてください。
この記事を参考に、目的を叶えられる適切な容量の蓄電池を選びましょう。