「蓄電池の寿命はどのくらいなの?」
「ちゃんと元は取れるの?」
蓄電池を導入したいと考えていてもどの程度長持ちするか分からず、初期費用を回収できるのか不安な方も多いでしょう。蓄電池の平均寿命を知っておかないと、元を取る前に製品が故障してしまうということになりかねません。
導入後にしっかり元を取りたいなら、蓄電池の平均寿命や寿命を延ばす使い方、長寿命の製品などを知っておくことが重要です。
そこで本記事では、蓄電池の平均寿命や長持ちさせる方法、長寿命の製品を紹介します。さらに、蓄電池の寿命に関するよくある質問にも回答しているので、ぜひ参考にしてください。

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家庭用蓄電池の寿命の考え方
家庭用蓄電池の寿命は、一般的に下記の3つの項目から推測することができます。
それぞれの項目によって定義や推測の仕方が異なるため、よく確認しておきましょう。
サイクル数
サイクル数とは「蓄電池の充電がフルの状態から使い切るまでのサイクルを何度繰り返せるか」を示した数値です。蓄電池ごとのサイクル数を上回ると製品が劣化していくと考えられており、寿命を考えるときの一つの材料になります。
ただし、サイクル数の計測方法はメーカーごとに異なるため、あくまでも寿命の目安として考えるに留めるのがおすすめです。蓄電池ごとのサイクル数は、製品の仕様書やメーカーの公式HPなどで確認できます。
使用期間
家庭用蓄電池の寿命は、使用期間として表示される場合もあります。使用期間とは、単純に「何年蓄電池を良い状態で使い続けられるのか」の目安のことです。
製品の性能が顕著に下がるまでの期間が表示されていることがほとんどです。また、使用期間が表示されているケースとして多いのは、蓄電池を非常用として導入しており、充放電の回数が少ない場合です。
それ以外は基本的にサイクル数が表示されていると考えて良いでしょう。使用期間を確認する際は、製品メーカーの記録ラベルなどからチェックします。
保証期間
家庭用蓄電池の寿命は、メーカーごとの保証期間から推測することも可能です。保証期間とは、故障などがあった際に無償や低価格での修理対応などを保証してくれる期間のことです。
保証の種類は様々あり、それぞれ具体的な保証内容が異なります。たとえば「機器保証」は製品本体や周辺機器への保証で「容量保証」は製品の蓄電容量に対する保証です。
もちろん「保証期間=寿命」というわけではありません。しかし、保証期間があるということは、期間を満了するまで正しく動作する自信があると捉えられます。
そのため、寿命と近い意味合いを持つと考えて良いでしょう。蓄電池によって保証期間は異なり、最低限保証して欲しい寿命年数によって選ぶべき製品が変わってきます。
希望の保証年数があるなら、製品ごとの保証期間を仕様書やメーカーの公式HPなどでしっかり確認しておきましょう。
家庭用蓄電池の平均寿命
家庭用蓄電池の平均寿命は10〜15年と言われていますが、厳密には電池の種類などによって異なります。優れた電池の種類や製品の場合、30年以上持つとも言われているのです。
なお、電池の種類ごとの一般的な平均寿命は下記の通りとなります。
電池の種類 | 使用期間 | サイクル数 |
---|---|---|
鉛蓄電池 | 10~15年前後 | 3,000サイクル前後 |
NAS電池 | 15年前後 | 4,500サイクル前後 |
ニッケル水素電池 | 5~10年前後 | 2,000サイクル前後 |
リチウムイオン電池 | 10~15年前後 | 6,000~12,000サイクル前後 |
使用期間、サイクル数ともに最も優れていて長持ちするのは、リチウムイオン電池の蓄電池です。ただし、その分ほかの蓄電池よりやや高額になります。
とはいえ、寿命が長いため、広い目で見ればコスパは良いと言えます。寿命の長さやコスパを最優先にしたい方には、リチウムイオン電池の製品がおすすめです。
なお、上記の表の寿命は一般的な目安であり、メーカーや製品によってサイクル数などは大きく異なります。そのため、具体的なサイクル数などは製品ごとに記載してある内容を参考にしてください。
家庭用蓄電池が寿命を迎えた時のサインと対処法
まず、家庭用蓄電池が寿命を迎えると下記のようなサインが出ます。
- 充電に対して使用できる時間数が大きく減った
- 充電に時間が掛かるようになる
- バッテリーが膨張し始める
- 突然電源が落ちることが多くなる
- 電気の供給が安定しなくなる
- 蓄電池が異常に発熱するようになる
ただし、これらはあくまでも劣化しているサインであり、完全に寿命を迎えたわけではありません。そのため、明らかな故障がない限りはそのまま使用しても問題ないでしょう。
とはいえ、できるだけ劣化のスピードを抑えて長く使いたい方も多いはず。その場合は、寿命が来た時点や劣化が確認できた時点でメーカーに問い合わせをし、点検や修理対応を行ってもらうのがおすすめです。
家庭用蓄電池の寿命を長くする方法
家庭用蓄電池は、使い方次第で寿命を長くすることができます。少しでも長く蓄電池の効果を得たいなら、下記の4つの方法を取り入れましょう。
過充電や過放電をしない
蓄電池を長持ちさせたいなら、過充電や過放電をしないよう気を付けましょう。蓄電池は基本的にサイクル数が決まっており、上限を超えると寿命を迎えやすくなります。
サイクル数は、100%充電したものを100%放電したときに1回としてカウントされます。そのため、1日に3回過充電・過放電を行う人は1日に1サイクルだけ回す人と比べて、寿命を迎えるスピードが3倍にもなるのです。
過充電と過放電の回数を抑えて寿命を長くするには、少し電気量を残した状態で再度充電し、サイクル数を抑えるのがおすすめです。
高温多湿を避けて設置する
高温多湿を避けて蓄電池を設置するのも、蓄電池の寿命を延ばす方法の一つです。実は、蓄電池は高温多湿に弱いという特徴があります。
高温の場所に設置すると蓄電池内で化学反応が頻繁に発生し、劣化しやすくなってしまうのです。また、多湿の場所では蓄電池の中が結露してしまい、水分が発生して腐食などが起こる可能性があります。
そのため、蓄電池を設置する際は、直射日光が当たらない場所や湿気が溜まりにくい場所を選びましょう。
定期的にメンテナンスを行う
蓄電池を良好な状態で長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。素人目では分からない不具合もあるため、明らかな故障がなくても定期的に業者へメンテナンスを依頼しましょう。
また、業者の定期メンテナンス以外でも、簡単にできる点検をご自身で行うのがおすすめです。蓄電池を軽く触って異常に発熱していないかや、以前より充電に時間がかかっていないかなどを確認しましょう。
何か少しでも異常があれば、定期メンテナンス以外でも業者へ相談し、早期に解決することが重要です。
充電サイクルをできるだけ減らす
充電サイクルをできるだけ減らすのも、蓄電池を長く使えるようにする方法の一つです。蓄電池にはサイクル数が決まっており、規定の回数を超えると劣化しやすくなります。
そのため、蓄電池を長持ちさせたいなら1日の充電サイクル数をできるだけ抑え、劣化を遅らせることが重要です。充電のサイクル数を抑えるには、充電のタイミングを見極めるのが効果的です。
たとえば、太陽光発電の余剰電力が溜まる日中に充電して他は放電の時間にすれば、充電回数を減らすことができます。ご自身の場合はどの時間帯に最も電気が溜まりやすいかを確認し、一気に充電をしてサイクル数を抑えてみてください。
長く使える蓄電池の選び方
蓄電池を長持ちさせるには使い方に注意することも重要ですが、そもそも寿命が長い製品を選ぶことも必要です。下記の3つのポイントを押さえて、寿命が長い製品を選びましょう。
長寿命の電池の種類を選ぶ
長く使える蓄電池を選びたいなら、長寿命の電池で作られた製品を見つけるのがおすすめです。蓄電池は、特に電池の種類によってサイクル数の多さや使用期間の長さが変わります。
たとえば、できるだけ長く使いたいなら、長寿命の特徴を持つリチウムイオン電池を扱った製品を選ぶのがおすすめです。このように長寿命になりやすい要素を理解し、製品を選んでいきましょう。
保証期間が長い製品を選ぶ
保証期間が長い製品を選ぶのも、長く使える蓄電池を選ぶ一つの方法です。「保証期間=寿命」ではありませんが、メーカーが根拠を持って保証する期間のため、最低限保証期間分は寿命が持つと考えられます。
また、万が一保証期間中に故障や劣化が起きてしまっても、本来より安い価格で修理や交換をしてもらえます。そのため、経済的負担も少なく済んで安心です。
保証期間の長さはメーカーや製品によって大きく変わり、10年保証のものもあれば20年保証のものもあります。製品によって大きな差があるため、保証期間が気になる方はよく製品情報を確認してから購入しましょう。
必要量より少し大きめの容量の製品を選ぶ
長く使える蓄電池選びに重要なのは、必要量より少し大きめの容量の製品を選ぶことです。蓄電池は、過充電や過放電を繰り返すと劣化しやすくなります。
必要最低限の容量の蓄電池を購入してしまうと、いつの間にか放電しきってしまっているなどの状況になりかねません。そのため、少し大きめの容量のものを選んで、過放電や過充電が起きにくい状況を作りましょう。
少し大きめの容量の目安は、必要な容量+1kWh程度です。たとえば必要な容量が5kWhなら、6kWh程度の容量の製品を選びましょう。また、そもそも最低限必要な容量が分からない場合は、一度業者へ相談してみるのがおすすめです。
長寿命の蓄電池を販売しているメーカー一覧
続いて、長寿命の蓄電池を販売しているメーカーをご紹介します。ここで言う長寿命の蓄電池とは、サイクル数が多く、保証期間も一定以上の年数を担保できている製品のことです。
長寿命の蓄電池を選びたい場合、下記のメーカーの製品がおすすめです。
メーカー | 製品名 | サイクル数 | 保証期間 | 容量 |
---|---|---|---|---|
京セラ | Enerezza Plus | 20,000サイクル | ・機器保証15年 ・自然災害保証10年 ・容量保証15年 | ・5.5kWh ・11.0kWh ・16.5kWh |
田淵電機 | EIBS7 | 12,000サイクル | ・機能保証15年 ・容量保証15年 | 14.08kWh |
オムロン | KP-BU127-B | 12,000サイクル | 15年(15年後初期容量の60%以上の容量保証付き) | 12.7kWh |
オムロン | ・KP-BU65B-2S ・KP-BU65B-S | 11,000サイクル | 15年(15年後初期容量の60%以上の容量保証付き) | 6.5kWh |
長州産業 | Smart PV multi | 11,000サイクル | ・モジュール出力保証25年 ・機器保証:15年 ・施工保証:10年 | 6.5kWh |
上記の表の中だと京セラのサイクル数が最も多く、20,000サイクルでした。保証内容や期間も充実しており、長寿命なメーカーを選びたい方にはかなりおすすめのメーカーです。
なお、保証期間の長さを優先するかサイクル数の多さを優先するかでも選ぶメーカーが変わります。そのため、自分なりの希望条件を決めておきましょう。費用を抑えたい方は価格も要チェックです。
蓄電池の寿命に関するよくある質問
蓄電池の寿命に関するよくある質問の回答も知っておきましょう。ここでは、下記2つの疑問にお答えします。
蓄電池は寿命を迎えると使えなくなるの?
蓄電池には決まったサイクル数や使用期間などがあるものの、それぞれの規定を超えた瞬間に故障するわけではありません。あくまでも劣化が表れやすくなるタイミングを示しているため、その後も使い続けられることは多いのです。
規定のサイクル数などに達したからといって撤去や廃棄は行わず、製品の状態を見て使い続けるか決めましょう。このまま使い続けても良いか分からない場合は、蓄電池業者に相談してみるのがおすすめです。
蓄電池は寿命までに元を取れるの?
状況によっては、寿命までに蓄電池の元を取ることが可能です。そもそも蓄電池の初期費用の元を取るまでに掛かる年数は、下記のように設置状況によって大きく異なります。
設置状況 | 元を取るまでの年数 |
---|---|
蓄電池単体で導入した場合 | 56年程度 |
オール電化住宅に蓄電池を導入した場合 | 10~12年程度 |
太陽光発電と蓄電池を併用した場合(自給率60%) | 14年程度 |
太陽光発電・オール電化・蓄電池を併用した場合(自給率60%) | 5~6年程度 |
表を見ても分かるように、蓄電池単体での設置の場合は元を取るまでかなり長い年数がかかります。56年経過するまでに故障する可能性は高いため、元が取れないことも多いでしょう。
そのため、より確実に元を取りたいなら、他の設備と併用するのがおすすめです。他の設備を併用すれば補助金の受給額が上がったり、購入時にセット割が適用されたりすることもあるため、積極的に検討しましょう。
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項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | FCR株式会社 |
本社住所 | 〒145-0064 東京都大田区上池台5丁目38-1 |
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公式サイトURL | https://tobeshin-energy.com/ |
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まとめ
蓄電池の寿命は、製品仕様などに記載されているサイクル数や使用期間、保証期間を元に推測することが可能です。平均寿命は10〜15年程度ですが、蓄電池に採用されている電池の種類やスペックなどによってさらに延びることもあります。
また、使い方に気を付ければ蓄電池を長持ちさせることも可能です。長寿命になりやすい製品の選び方や正しい使い方をしっかりと理解し、蓄電池をお得に使いこなしましょう。
この記事を参考に、損をしない蓄電池を選んでみてください。