太陽光発電はメリットばかりじゃない？7つのデメリットと実際の体験談を紹介

「太陽光発電にはどのようなデメリットがあるの？」

「太陽光発電は結局メリットとデメリットどちらが大きい？」

太陽光発電を導入する具体的なメリットやデメリットが分からず、導入を迷っている方は多いでしょう。ご自身にとってメリットとデメリットのどちらが大きいか知らずに導入すると、後々不利益を被る可能性があります。

太陽光発電は高額な買い物になるため、導入後の後悔は避けたいものです。そのために、まずはメリットとデメリットを知って、デメリットを避けるための対策も理解しておきましょう。

そこで本記事では、太陽光発電のメリットやデメリット、デメリットを解消する方法を紹介します。実際に導入した人の体験談や、やめたほうがいいケースも紹介するので、少しでも迷っている方は必見です。

やめた方が良い？太陽光発電のデメリット7選

太陽光発電を導入すると、主に下記7つのようなデメリットがあります。

それぞれ詳しく説明していきますので、導入を決める前に必ず確認しておきましょう。

初期費用が高い

太陽光発電には、初期費用が高いというデメリットがあります。太陽光発電の初期費用の相場は、一般的に80〜150万円程度です。

相場の幅が広いのは、設置する太陽光発電の容量によって変動するためです。容量が多ければ多いほど高額になります。相場の時点でも高額な買い物であることが分かるでしょう。

しかし、太陽光発電は使い続けることで電気代の削減などが実現でき、運用していくうちに初期費用を回収できる仕組みです。さらに、太陽光発電の導入費用は年々下降傾向にあり、それに伴って相場も安くなる見込みがあります。

そのため、自己資金があり初期費用を出せる方や、ローンを組んででも最終的に得をしたい方にはメリットが大きいと言えるでしょう。

設置に向いていない家もある

設置に向いていない家があることも、太陽光発電のデメリットのひとつです。実のところ、太陽光発電の発電量は屋根の形状によって大きく異なります。

北向きの屋根や小さすぎる屋根に太陽光発電を設置すると、発電量が担保できない可能性があり、設置に向いていないと言えます。また、屋根の向きに問題がなくても屋根が傷んでいる場合は、太陽光パネルの重みに耐えられない可能性があるでしょう。

そのため、導入する前にまずは太陽光発電を設置しても問題ない家かを業者と確認した上で、導入に踏み切るのがおすすめです。

環境によって発電量が変わる

太陽光発電には、環境によって発電量が変わるというデメリットもあります。環境とは、天候や日照時間のことです。

雨や曇りの日だと、太陽光発電の発電量は晴れの日と比べて3割以下になります。また、日照時間が短いと発電量が少なくなるため、とくに冬は他の季節に比べて発電量が低下してしまうのです。

ただし、日照時間が長い夏の発電量が最も多いわけではありません。これは、太陽光パネルは熱に弱い特徴があり、高温すぎると発電効率が下がる可能性があるからです。

このように、様々な条件によって発電量が変動してしまうのが、太陽光発電のデメリットのひとつだと言えるでしょう。

近隣トラブルにつながることがある

近隣トラブルが発生する可能性があることもデメリットのひとつです。というのも、太陽光パネルは光が反射しやすく、その反射光が隣の家に差し込むとクレームにつながることがあるのです。

また、太陽光発電導入時に設置するパワーコンディショナの駆動音がうるさく感じられ、隣人トラブルにつながることもあります。下記のような対処を取れば隣人トラブルを防げる可能性があるため、導入時に意識することがおすすめです。

住宅にダメージを与える可能性がある

太陽光発電を設置すると、施工不良などで雨漏りなどのトラブルが発生し、住宅にダメージを与える可能性があります。ただし、基本的には施工不良が原因となるため、信頼できる業者に設置依頼をすればあまり心配はいりません。

実績が豊富な業者や口コミ評価が高い会社を選び、施工不良が起きる可能性を下げましょう。また、信頼できる業者に依頼しても、万が一施工不良があった時に備えてアフターサービスがある業者を選ぶのがおすすめです。

維持管理に手間と費用がかかる

維持管理に手間と費用がかかるのも、太陽光発電のデメリットのひとつです。太陽光発電は長寿命だからこそ、良い状態を維持するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

なぜなら、天候によって破損個所があったり、汚れにより発電量が落ちていたりする可能性があるためです。また、売電する場合は定期的なメンテナンスが義務付けられており、長持ちさせるかに関わらず実施しなければなりません。

業者へメンテナンスを依頼するとメンテナンス代がかかり、依頼したりメンテナンスに立ち会ったりする手間も発生します。太陽光発電の設置後に、手間がかかることはデメリットと言えるでしょう。

太陽光発電だけでは1日に必要な電力を賄えない

太陽光発電で発電した電力は自宅で利用することができますが、それだけで1日に必要な電力を賄えるわけではありません。というのも、発電量は天候や時間帯によって左右され、いつでも安定的に発電できるわけではないためです。

もし安定的に電力を確保したいなら、蓄電池の導入がおすすめです。蓄電池を導入すれば、日中使いきれなかった電力を溜めておき、必要な時に使い回すことができます。

日射しが少ない日や夜間でも太陽光発電の電力が使えるようになるため、電気代をさらに削減できるようになるでしょう。

デメリットだけじゃない！太陽光発電のメリット7選

ここまで様々なデメリットを紹介してきましたが、太陽光発電にはメリットも多くあります。今回は、下記7つのメリットを紹介していきます。

電気代の節約につながる

太陽光発電は太陽光さえあれば発電と電力の供給ができるため、電力会社の電力を使わなくても生活できる時間が増えます。つまり、電気代を支払わなくて良い時間が増え、電気代の削減につながるのです。

電気代を安くできることは家計の負担を軽減することにつながるため、大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、太陽光発電のみでは1日中の電力を賄うことはできません。そのため、可能な限り電気代を削減したいなら、蓄電池などを利用してうまく電力を使い回しましょう。

電気代高騰の影響を受けない

昨今話題となっている電気代の高騰ですが、太陽光発電の電力のみで1日中電力を賄える場合は、その影響を受けずに済みます。なぜなら、太陽光発電で発電した電力は無料で使えるからです。

近年では、異常気象などの影響からエアコンを使用する期間や頻度が増加傾向にあります。そのため、電気代高騰の影響を受けないことは、家計にとって非常に大きなメリットです。

ただし、この場合も蓄電池の導入が必要となります。月々の固定費を少しでも抑えたい方は、太陽光発電と蓄電池を併設しましょう。

売電収入が得られる

太陽光発電の大きなメリットのひとつが、発電した電力を売ることで得られる『売電収入』です。自宅で使いきれずに余った電気を電力会社に買い取ってもらうことで、月々の収入を得ることが可能です。

とくに、固定価格買取制度（FIT制度）が適用されている間は、安定した価格で電力を売ることができ長期的な収益を見込めます。これにより、初期投資でかかった設置費用の回収を早められる点も大きな魅力です。

また、売電収入を住宅ローンの返済や家計の補助に充てることもでき、経済的なメリットを実感しやすいでしょう。環境にやさしい再生可能エネルギーの普及に貢献しながら、家計にもプラスになる仕組みであり、非常に魅力的な選択肢といえます。

ただし、電力会社によって電力の買取価格は異なるため、よく単価や条件を確認した上で売電先を選ぶのがおすすめです。

災害時や停電時でも電気が使える

太陽光発電の電力を蓄電池に溜めておくと、災害時や停電時でも電気を使うことができるようになります。使える時間数は、蓄電池に溜めておいた電力が尽きるまでです。

災害時や停電時に電気が使えないと家の中を歩くのも危険な上、食べ物を保存・解凍することもできません。そんな中で電力を使えれば、安全性を確保しながら命も繋げるため、大きなメリットと言えるでしょう。

蓄電池には全負荷型と特定負荷型があり、停電時に家全体に電気を送りたい場合は全負荷型がおすすめです。ただし、全負荷型は電気の消費量が多いため、できるだけ長時間特定の箇所にだけ電気を送りたい方は特定負荷型が良いでしょう。

緊急時にできるだけ安心して過ごしたい方には、太陽光発電と蓄電池の導入がおすすめです。

断熱効果が高まる

太陽光発電を屋根に設置すると、室内の断熱効果アップと放熱を防止する効果が期待できます。つまり、夏場は室温の上昇をある程度抑えられ冬場は室温の低下を防げるため、季節問わず過ごしやすくなるのです。

昨今はとくに夏場の気温上昇が著しく、家の中にいても熱中症になってしまうことがあります。室内で健康的に快適に過ごすためにも、太陽光パネルの断熱効果は大きなメリットになるでしょう。

費用をかけずに室温をうまくコントロールし、快適に過ごしたい方には嬉しいポイントといえます。

環境保全に貢献できる

太陽光発電は省エネ設備のため、環境に優しいという特徴があります。大気汚染物質を出すこともなく、CO2の削減にもつながるのです。

大気汚染物質が空気中に放出されると、呼吸器などに悪影響を及ぼす可能性があります。また、CO2が増えると地球温暖化を促進してしまい、その結果水資源が減ったり、健康被害が出たりするのです。

太陽光発電を取り入れて環境保全に貢献すれば、水資源や食糧難、健康被害を避けやすくなります。そのため、すべての人にとって大きなメリットがあると言えるでしょう。

蓄電池や電気自動車との連携でより高い効果が期待できる

太陽光発電は、蓄電池や電気自動車と連携することで、より高い効果が期待できます。蓄電池を併設すれば、日中余った電力を溜めておき必要なタイミングで使い回すことができたり、売電収入を得られたります。

電気自動車を連携させれば、余った電力を電気自動車へ送り、無料で充電することが可能です。電気自動車にも電力を溜めておけるため、非常時には蓄電池のような使い方もできます。

このように相乗効果を得られれば、物価高のなか所得を増やせたり、非常時に安全を確保できたりするメリットがあります。そのため、太陽光発電と相性の良い省エネ設備を一緒に導入して、相乗効果を狙うことが賢明です。

太陽光発電を設置した人の実際の体験談

ここからは、太陽光発電を実際に設置した人の口コミを紹介していきます。人や状況によって評価が変わるため、評価の理由を知って後悔のない導入を目指しましょう。

良い口コミ

まずは、太陽光発電を導入して「良かった」と感じている方の体験談を2つご紹介します。

災害対策で太陽光発電3kw、蓄電池9.8kwhを2年前に導入しました。

おかげ様で一度も停電になる事なく過ごせています。

１番の効果は停電になっても電気を確保できるので心配事が一つ減ったことです。

太陽光発電はコツコツですが毎日発電して電気を節約し、売電してくれるので楽しいです。

出典：Yahoo!JAPAN不動産

良かったですよ。
２７年前に建てた屋根裏三階建ては、３階は屋根が焼けると室内が暑くて大変でしたが、パネルと搭載したらすごく涼しくなりました。
FITは４２円/kWhの時に搭載。すぐ元が取れました。
その自宅を売却時には、付加価値が付いて高めに売れました。
一昨年終の棲家を建てましたが、当初から搭載ありきで設計。
９kWhを搭載しました。FITは１９円。 毎月１２０００円以上余剰電力でいただけるのでローンはチャラ。
夜間低料金、日中高額プランですが、日中は買電はほぼなし。
毎月１４０００円程度の電気代。
全館空調システムで冷暖房はつけっぱなしで、熱帯夜も関係なし。
かつては暑いの寒いのと睡眠不足になっていましたが、今はぐっすり眠れます。
毎晩充電する電気自動車で通勤に使いますが、往復６５キロ。これをガソリン車なら１８０００円が４８００円。
これを含んでの電気代です。他に２台EVを持っていますので、これはセカンドカーなのですがこれの充電代も含んでいます。
ブッチャケ電気代はタダ。

出典：Yahoo!JAPAN知恵袋

体験談から、総合的に見た時のコスパの良さや停電時の安心感、断熱効果の実感などが好評であることが分かります。そのため、同様の目的で太陽光発電を導入しようと考えている方は、メリットの方が感じやすいでしょう。

悪い口コミ

続いて、悪い口コミを2つご紹介します。

仕事柄、付けたい訳ではありませんでしたが建前上、太陽光にして3年程です。

300万位でした。

毎月3000円〜4000円までの電気買取です。

300万払った事を考えると

元を取れる気はしません笑

付ける時の説明はさもお得のようなもっと買取額があるような話しをされましたよ。

信用してませんでしたが、、

出典：Yahoo!JAPAN知恵袋

母が亡くなって予期せぬ遺産が手に入ったので付けました。

使い途のないお金だったので付けてみましたが、生活の質は全く変わりませんので、得した感は薄いです。

投資目的なら、もっと割の良いものがありそうですし、まぁ、無理して付けるものではないですね。

出典：Yahoo!JAPAN知恵袋

導入費用の元が取れなさそうなことや、導入後特段何かが変わった実感がないことが悪い口コミにつながっているようです。また、2つの体験談どちらもご自身の意思で導入していないことも、不満を抱えやすい大きな要因でしょう。

そのため、現状に課題を感じておらず費用面に不安がある方は、導入を控えた方が良いかもしれません。

太陽光発電のデメリットを解消するためのポイント

太陽光発電には様々なデメリットがありますが、対策を取れば解消できる可能性があります。それは、主に下記の4点です。

事前に手を打ち、導入後にできるだけネガティブな状態が発生しないよう工夫しましょう。

補助金を活用する

太陽光発電のデメリットを避けたい場合、補助金を活用するのがおすすめです。補助金を活用することで、高額な初期費用を抑えられます。

太陽光発電の補助金を活用したい場合は、まずは国や県、お住まいの市区町村の補助金制度を調べるのがおすすめです。それぞれ要件が異なるので、ご自身の場合に利用できる制度かどうかを確認しておきましょう。

なお、次の記事では太陽光発電に関する補助金制度や要件を紹介しているで、あわせてご覧ください。

蓄電池の導入も考えている場合は、太陽光発電の補助金と併せて蓄電池の補助金も申請できる可能性があります。蓄電池の補助金については下記の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

太陽光発電と同時に蓄電池を導入する

天候や時間帯に関わらず電力を使いたいなら、太陽光発電と同時に蓄電池を導入するのがおすすめです。蓄電池があることで太陽光発電の余剰電力を溜めておき、必要な時に使用することができます。

うまく利用できれば自家発電した電力のみで1日中過ごすこともでき、売電も可能です。太陽光発電のデメリットである安定性のない発電を回避しつつ、メリットを十分に感じたい方にはとくにおすすめの方法です。

事前にシミュレーションを行う

事前に発電シミュレーションを行っておくと、太陽光発電の設置が向いている家か分かり、導入後に後悔せずに済みます。発電シミュレーションを行いたい場合は、業者へ依頼しましょう。

この時、複数社にシミュレーションを依頼するなどし、一つの業者のシミュレーションを鵜呑みにしないことが重要です。なぜなら、天候や地域性などで発電量が左右されることから、プロの業者でも正確なシミュレーションは難しいためです。

複数の業者に依頼すれば、おのずとご自身の場合の発電量の相場が見えてくるので、それを参考にして導入を検討しましょう。また、より気軽にシミュレーションを知りたい場合は、メーカーなどが提供しているシミュレーションサイトの利用がおすすめです。

技術力のある業者に依頼する

太陽光発電のデメリットを解消したいなら、技術力のある業者に施工を依頼するのがおすすめです。技術力のある業者に依頼すれば、デメリットを回避しつつ下記のようなメリットを得られます。

かなり多くのメリットを得られるため、下記の要素を満たした信頼できる業者を見つけましょう。

その他にも、押し売りをしてこなかったり、見積もりの内訳を詳細に教えてくれたりする業者は信頼できます。複数の業者に問い合わせを行いながら、技術力があり信頼できる業者を見つけることが賢明です。

また、信頼できる業者を具体的に知りたい方は、下記を参考にしてください。

安心安全の施工で太陽光発電を設置するならトベシンエナジー！

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太陽光発電の設置をやめたほうがいいケース

太陽光発電の設置にお悩みの方は、やめたほうがいいケースも知っておきましょう。太陽光発電の設置をやめたほうがいいのは、例えば下記のようなケースです。

発電量が担保できそうにないケースとは、下記のような場合が挙げられます。

• 屋根が狭く、少量のパネルしか設置できない場合
• 太陽光を受けにくい位置にしかパネルを設置できない場合

とくに太陽光発電は「高額な初期費用を回収できてその後もお得に使えること」が大きなメリットになります。そのため、そのメリットを受けられなさそうなシミュレーションなどが提示されている場合は、考え直すのがおすすめです。

分からないことや不安な点があれば、気軽に業者へ相談してみましょう。すべての疑問点を解決した上で慎重に検討すれば、導入後に満足感を得られるはずです。

まとめ

太陽光発電を導入すると、初期費用が高いなどのデメリットを感じることがありますが、一方で様々なメリットもあります。もしデメリットが大きいと感じていても対策を打てば解消できるため、その点も含めて検討してみてください。

また、メリットとデメリットの比較だけでは決めきれない場合は、体験談ややめたほうがいいケースも確認してみましょう。この記事を参考に、太陽光発電のデメリットを回避する方法を知り、導入するメリットの方が大きいか検討してみてください。