「FIT電気が終わった後はどこに売電すれば良いの?」
「できるだけ高く売電したい場合、どの電力会社がおすすめ?」
上記のように、太陽光パネルで発電した電力を卒FIT後にどう扱うべきか、迷っている方は多いのではないでしょうか。
卒FIT後はそのまま売電を続けることも可能であり、自家消費に切り替えることもできます。しかし、売電を続けるなら、売電先をしっかり検討しないと買取価格で損をする可能性があります。
そこで本記事では、FIT卒後の選択肢や、売電を続ける場合におすすめの電力会社、迷った場合に押さえておきたいポイントをご紹介します。おすすめの電力会社は、大手と新電力会社に分けて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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FIT電気の売電価格はどう推移している?
FIT電気とは、電力会社が10年間または20年間固定価格で買い取る余剰電力のことです。買取価格は経済産業省が毎年決定しているため、年によって変動があります。
現状、下記のように2015年ごろは35円ほどあった売電価格が2025年には15円となっており、下降傾向が続いている状態です。売電価格が下降しているのは、一般家庭に太陽光発電が普及したことが要因とされています。
そんな中で、FIT電気は買取期間の終了が予定されており、終了すると固定価格での買取は取りやめられます。そして、電力会社ごとの買取価格に則って、電力が買取されていく形式となるのです。
FIT電気の買取期間終了後は売電価格がさらに下がるため、そのまま売電を続けるのか、別の選択肢を取るのか検討する必要があります。
卒FIT後も売電し続けた方が良い?考えられる選択肢とは
FIT電気の買取期間が終了することを「卒FIT」と言いますが、卒FIT後も売電は続けた方が良いのでしょうか。売電を続ける選択肢と続けない選択肢をそれぞれ紹介します。
状況ごとにどの選択肢を取るのが良いのか、具体的に見ていきましょう。
同じ電力会社に売電し続ける
売電している電力会社に卒FIT後の売電プランがあるなら、卒FIT後もそのまま売電し続けることが可能です。ただし、前述したように固定価格での買取から電力会社ごとの価格での買取に変わるため、売電価格が大きく下がることには注意が必要です。
売電価格が下がってでも電力を売り続けたい方や、電力会社の切り替えが面倒な方は、同じ電力会社に売電し続けることがおすすめだと言えます。
売電する電力会社を切り替える
卒FIT後も売電を続ける場合、どの電力会社で売電しても固定価格での買取より価格は下がってしまいます。しかし、電力会社を切り替えれば、売電価格の下がり幅を小さくすることが可能です。
特に新電力会社は、キャンペーンなどで高水準の売電価格となるケースが多いため、売電価格の下がり幅を少なくしやすいと言えます。ただし、高水準での買取は期間限定であったり、適用人数に制限があったりする場合があります。
プラン内容をよく確認した上で、検討するのがおすすめです。複数社の売電価格や条件を比較して、ご自身の希望に合った会社選びを行いましょう。
自家消費を行う
売電せず、自家発電して自家消費するのも一つの手段です。そもそも売電の対象となる余剰電力は、発電量よりも電力消費量が少ない場合に生まれるものです。
そのため、電力を積極的に使って生活するようにすれば、余剰電力が発生しないようにできます。節電して余剰電力を売るのも良いですが、電力を気にせず思う存分使うのも快適でしょう。
それでも余剰電力が出る場合は、蓄電池を導入して貯めておくのもおすすめです。その場合は、停電時に役立ちます。電気をお金に変えるより、日々の生活で贅沢に使いたい方や、非常時に備えておきたい方は自家消費を検討しましょう。
【関東圏】東京電力管内で卒FIT後も売電できるおすすめの電力会社7選
ここでは、東京電力管内で卒FIT後も売電できる電力会社を7つ紹介します。下記の通り、最大買取価格が高い順に見ていきましょう。
電力サービス名 | プラン名 | 最大買取単価 |
---|---|---|
東急パワーサプライ | 太陽光電力買取サービス | 12円/kWh |
ENEOS | 太陽光電力買取サービス | 11円/kWh |
東京ガス | 太陽光買取プラン | 10.5円/kWh |
ヘーベル電気 | 太陽光発電買取サービス | 10円/kWh |
ダイワハウスでんき | 卒FIT電力買取 | 10円/kWh |
東京電力エナジーパートナー | 再エネ買取標準プラン | 8.5円/kWh |
みんな電力 | 卒FIT買取プラットフォーム | 8.5円/kWh |
売電の選択肢を取りたい方は必見です。
東急パワーサプライ
東急パワーサプライの「太陽光電力買取サービス」なら、12円/kWhという業界トップクラスの単価で売電できます。さらに「スマートでんちプラン」や「ハマでんちプラン」を利用している場合、13円/kWhとなるのも嬉しい点です。
「太陽光電力買取サービス」は東京電力エリアであれば誰でも利用可能で、買取開始から年に2回金額が振り込まれる形式になります。振り込まれるタイミングは、それぞれ下記の通りです。
- 3月の検針日から9月の検針日の前日までの金額:11月に振り込まれる
- 9月の検針日から次の年の3月の検針日の前日までの金額:次の年の5月に振り込まれる
業界トップクラスの単価で売電したい方や、すでに「スマートでんちプラン」や「ハマでんちプラン」を利用している方におすすめです。
ENEOS
ENEOSの「太陽光電力買取サービス」なら、11円/kWhで売電が可能です。どの県でも地域の大手電力会社の平均相場より2~3円ほど買取単価が高く、東京都以外でも高水準の単価で買い取ってもらえます。
さらに、契約手数料や工事費はゼロ円で、特別契約期間や違約金精度も設けられていません。申し込みはwebや申込用紙の送付で簡単にできるため、誰でも契約しやすいと言えるでしょう。
また、買取エリアは沖縄県や離島を除く全国となっています。特別な縛りがなく、高水準での売電ができる電力会社をお探しの方におすすめです。
東京ガス
東京ガスの「太陽光買取プラン」なら、1kWhあたり10.5円で買い取ってもらうことができます。誰でも申込が可能で、1kWhあたり10.5円の単価は無期限で適用されます。
支払い形式は、契約から6ヶ月目の翌々月末に6ヶ月分を振り込む形です。また、東京ガスが指定している販売店から蓄電池を購入した場合、1kWhあたり23円で売電できる「蓄電池購入サポートプラン」が利用できます。
ただし「蓄電池購入サポートプラン」の適用期間は半年で、期間満了後は「太陽光買取プラン」へ移行する流れです。これらのプランを提供しているのは、下記の通り関東圏と山形県、静岡県になります。
- 栃木県
- 群馬県
- 茨城県
- 埼玉県
- 千葉県
- 島嶼地域を除いた東京都
- 神奈川県
- 富士川以東の山梨県と静岡県
蓄電池を購入する予定がある方は「蓄電池購入サポートプラン」に加入するのが圧倒的にお得でしょう。
ヘーベル電気
ヘーベル電気の「太陽光発電買取サービス」なら、太陽光発電のみの場合10円/kWhで電力を買い取ってもらうことが可能です。旭化成ホームズグループで蓄電池を購入して設置した場合、12円/kWhへ単価がアップします。
さらに「電力買取サービス」に契約していれば、パワーコンディショナに関するメーカー保証期間が5年追加されます。対象エリアは全国で、申し込み費用や解約金、手数料などは一切かからず、簡単な手続きで申し込み可能です。
また、支払いは年に1回で、途中解約した場合は解約した日の翌月末に支払われます。蓄電池の購入を検討している方や、パワーコンディショナの保証期間をできるだけ長くしたい方におすすめの電力会社です。
ダイワハウスでんき
ダイワハウスでんきの「卒FIT電力買取」は、電力買取のみの場合10円/kWhで売電できます。小売電力とのセットで契約を行う場合、下記のようにかなり高額で売電できるのが嬉しい点です。
- PREMIUMプランで11.5円/kWh
- PREMIUM蓄電池プランで2年間22円/kWh
なお、セット契約の場合は、買取料金を電気代から差し引いて精算する形式になります。買取のみの契約の場合や、セット契約でも買取料金が電気代を上回る場合は、毎月口座に振り込まれる仕組みです。
また、対象エリアは沖縄県や離島を除く全国となります。小売電力とのセット契約を検討されている方や、毎月料金を振り込んでもらいたい方におすすめと言えるでしょう。
東京電力エナジーパートナー
東京電力エナジーパートナーの「再エネ買取標準プラン」は、FITに関わらない余剰電力を買い取るプランです。買取単価は8.50円/kWhで、FIT買取期間が満了した日の翌日からその年度末までが契約期間となります。
支払いは年に2回で、1月から6月分を合算して支払い、7月から12月分を合算して支払われる形式です。FIT買取期間が終わるまで東京電力エナジーパートナーに売電していた場合は、自動的に「再エネ買取標準プラン」へ切り替わります。
また、プランを提供しているエリアは以下の通りです。
- 栃木県
- 群馬県
- 茨城県
- 埼玉県
- 千葉県
- 島嶼地域を除いた東京都
- 神奈川県
- 富士川以東の山梨県と静岡県
東京電力エナジーパートナーの「再エネ買取標準プラン」は特出して買取価格が高いわけではありませんが、安心のネームバリューがあります。ネームバリューのある電力会社へ安心して売電したい方におすすめです。
みんな電力
みんな電力の「卒FIT買取プラットフォーム」は、8.5円/kWhで電力の買取を行ってくれます。買取単価は東京エリアの大手電力会社の相場と同等ですが、先着500件まで+5円単価を上乗せして買い取ってくれます。
ただし、上乗せした金額は1年間のみ有効なことに注意しましょう。また、売電して得た金額は、現金振り込み以外に応援したい企業や団体への寄付に使うことも可能です。
契約期間は、契約した日から買取を開始する日付が属する年度の3月末日までですが、自由に解約できます。特に解約金等もかかりません。対象エリアは下記の通りで、北海道電力や北陸電力、沖縄電力、離島は対象外となります。
- 東北電力
- 東京電力
- 中部電力
- 関西電力
- 中国電力
- 四国電力
- 九州電力
売電して得た金額を寄付に使いたい方に、特におすすめなプランと言えるでしょう。
売電単価が高いおすすめの新電力会社3選
売電単価ができるだけ高い新電力会社を選びたいなら、下記の3つの電力会社に注目するのがおすすめです。
電力サービス名 | プラン名 | 最大買取単価 |
---|---|---|
スマートFIT | ー | 14.6円/kWh |
エネクスライフサービス | 卒FIT Wプラス | 14.5円/kWh |
丸紅ソーラートレーディング | 卒FIT買取サービス | 11円/kWh |
それぞれ、既存の大手電力会社より高額になる傾向があることが分かります。ただし、キャンペーン価格が適用されている場合もあるため、それぞれの条件や特徴を詳しく見ていきましょう。
スマートFIT
REITECHの「スマートFIT」なら、通常買取価格が8.5円のところをキャンペーン価格で14.6円で買い取っています。キャンペーン価格の適用は数量限定で行われるため、定員に到達し次第終了となる点に注意しましょう。
また、キャンペーン価格の適用条件は下記の通りです。
- 東京電力エリアで初めて申し込む人
- FIT買取期間を満了している人
- 買取期間が満了した通知を受け取っている人
なお、キャンペーン価格の適用期間は半年間で、契約期間は余剰電力の買取開始月の検診日から2年間となります。手数料や解約金、違約金は一切かかりません。対象エリアは下記の通りで、離島は対象外です。
- 東北電力
- 東京電力
- 中部電力
- 関西電力
- 中国電力
- 九州電力
キャンペーン期間だけでも高額で買い取ってほしい方に、特におすすめしたい電力会社です。
エネクスライフサービス
エネクスライフサービスの「卒FIT Wプラス」なら、14.5円/kWhで買い取ってもらうことが可能です。関東圏の大手電力会社の買取相場が8.5円/kWhに対して、倍近い買取単価になっています。
さらに、「TERASELでんき」か蓄電池とセットで契約すると、1円の買取単価がプラスされ15.5円/kWhとなります。両方契約した場合は+2円で、かなり高額な買取単価になるでしょう。
ただし、現状は2024年10月の検針日から2025年4月の検針日までの買取価格が対象となっており、その後適用されるかは未定です。契約期間に関しては、契約成立日から買取料金を適用した日が属する年度末までとなっています。
その後1年ごとの自動更新されますが、違約金なしでいつでも解約が可能です。支払いは年に2回で、11月から4月分が5月末に振り込まれ、5月から10月分が11月末に振り込まれる形式です。
対象エリアは、沖縄県と離島を除く全国となります。エネクスライフサービスへの売電を検討している方は、2025年4月以降も同じ買取単価が続くかを確認した上で切り替えるのが良いでしょう。
丸紅ソーラートレーディング
丸紅ソーラートレーディングの「卒FIT買取サービス」なら、標準メニューの「ECOとくプラン」で11円/kWhでの売電が可能です。さらに、「SHARPプラン(SHARP蓄電池プレミアム)」なら、15円/kWhとかなり高水準で売電できます。
「SHARPプラン(SHARP蓄電池プレミアム)」の適用条件は、下記の通りです。
- SHARP蓄電池プレミアム対象機種を導入していること
- シャープエネルギーソリューション株式会社によって長期保証書あるいは保証登録番号が発行された蓄電池を購入していること
- 蓄電池を引き渡した日から3年以内に申し込んでいること
なお「SHARPプラン(SHARP蓄電池プレミアム)」の適用期間は最大1年間となり、買取料金は年に2回6ヶ月ごとに振り込みとなります。契約期間は、買取を始めた日から次の4月の検針日の前日までです。
契約終了の申し出がない限りは1年間自動継続されますが、解約はいつでも可能です。対象エリアは離島を除く全国となります。SHARPの蓄電池の購入を検討している方には、非常におすすめできるプランです。
卒FIT後に売電する電力会社を比較する際のポイント
卒FIT後は電力会社を切り替えて売電しようと考えていても、なかなか一社に絞り切れないことがあるでしょう。そんな時は、下記の2つのポイントを確認した上で、電力会社を絞っていくのがおすすめです。
契約プランをよく確認する
卒FIT後の売電先に迷ったら、各社の契約プランをよく確認しましょう。というのも、電力会社によって電力の買取に関する契約条件が異なるためです。
例えば、買取単価が高いと思って選んだ電力会社が、実は蓄電池を購入しないと高単価にはならないケースがあります。そもそも契約できる人の条件があるのかや、あるならどんなものがあるのかまでしっかり読み込んでおきましょう。
その中で、最も希望条件を満たしている契約プランがある会社を選ぶのがおすすめです。
契約内容や違約金などを確認する
契約内容や違約金などを確認するのも、複数社で迷った時におすすめの方法です。実は、電力会社のプランによって契約期間や解約条件、適用期間、支払い時期などが異なります。
特に高額な買取単価をアピールしている会社は、キャンペーンとして期限付きで実施している場合が多い傾向があります。適用期間後は自動的に通常価格に下がるケースも多いので注意が必要です。
また、契約期間の定めがなかったり、解約に関する違約金が発生しなかったりするケースも意外と多くあります。ご自身の希望条件にどこまで沿っているか、一度確認するようにしてください。
売電収入を増やすなら最初の会社選びが重要
売電収入を増やしたいと考えている場合は、どの電力会社を選ぶかがとても重要です。電力会社の電力買取単価の相場は8.5円ですが、電力会社をしっかりと比較して選べば15円の買取単価のプランを適用してもらえます。
2倍近くの買取単価まで上げることができるため、損をしないためにも、最初の電力会社選びにはしっかりと時間をかけましょう。複数社で迷った場合は、実際に問い合わせてみて疑問点を聞いてみるのもおすすめです。
関東の太陽光発電・蓄電池の設置はトベシンエナジーにおまかせ!
項目 | 詳細 |
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会社名 | FCR株式会社 |
本社住所 | 東京都大田区田園調布3丁目41番2号 |
対応エリア | 東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城 |
提供サービス | 太陽光、蓄電池、リフォーム |
公式サイトURL | https://tobeshin-energy.com/ |
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太陽光発電と蓄電池をセットで購入できるため、停電時に安心できる家作りをしたい方や、節電・節約したい方にもおすすめです。関東圏内のご自宅で太陽光発電の設置をご検討中なら、ぜひトベシンエナジーにおまかせください。
まとめ
卒FIT後は、買取価格が下がっても売電を続けるか、売電せず自家消費に回すかを選ぶことができます。売電を続ける場合は、売電先の電力会社をよく検討することがおすすめです。
電力会社によって買取単価や適用条件が大きく異なるため、細かい部分までチェックして比較することが賢明です。また、低価格で売電するなら自分の家で電力を使い切りたい方や、停電時に備えたい方は、蓄電池で余剰電力を溜めておくと良いでしょう。
この記事を参考に、ぜひご自身に合った選択肢や、売電先の電力会社を見つけてみてください。