太陽光発電に未来はない?現状抱える課題と将来に向けた解決策を紹介

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「太陽光発電って本当に導入すべきなの?」

「太陽光発電には課題があるって聞くけど実際どうなの?」

太陽光発電には、さまざまなメリットがある一方で、まだ課題が残っているのが現状です。ただし、対策次第で解決できるものもあるため、課題が多いからといって導入を諦めると損してしまう可能性があります。

損をしないためには、課題の中身を確認した上で、導入するメリットとどちらが大きいのか比較することが重要です。

そこで本記事では、太陽光発電に関する現状の課題と対策方法を紹介します。さらに、課題があっても導入した方が良いのかという疑問にも回答するので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、太陽光発電を導入すべきか悩んでいてメリット・デメリットを詳細に知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

トベシンエナジー
目次

太陽光発電の現状の課題

さっそく、太陽光発電の現状の課題を、6つにまとめて紹介します。

現状の課題を理解した上で、それでも太陽光発電を導入した方が良いのか考えてみましょう。

費用の高さ

太陽光発電の課題の一つは、初期費用やランニングコストの高さです。特に初期費用は高額になりがちで、資源エネルギー庁の発表によると2024年時点で平均29.5万円/kWかかるとされています。

つまり、住宅用として導入されることの多い3kW〜7kWの容量に換算すると、88.5万〜206.5万円が初期費用としてかかるのです。これに加え、3〜7kWの場合はメンテナンス費が年間9,000〜21,000円程度かかります。

さらに、修理や設備の交換が必要となった場合には、修理費用や交換費用が発生します。総額にすると大きな費用が見込まれるため、少なくともコストの回収までに10〜15年程度はかかるのが一般的です。

とはいえ、2012年からの推移を見てみると初期費用は下降傾向にあると言えます。そのため、一番大きな課題である初期費用の高さは少しずつ解消される可能性があるでしょう。

安定しない発電量

発電量が安定しないのも、太陽光発電の課題の一つです。太陽光発電は太陽光で発電するため、太陽光が射さない悪天候時や日照時間が短い日は、発電量が大きく下がります。

具体的には、下記のような状況別に発電量が左右されるのです。

変動要因変動率
天候・晴れの日の発電量100%
・曇りの日の発電量約30%
・雨の日の発電量約10%
日照時間の長さ日照時間が最も短い時期と長い時期を比較すると、発電量に2倍の差がつくことがある

発電量が下がると、削減できる電気代や売電収入が大きく減ることになります。そのため、太陽光発電の導入を検討する上でネックになる可能性があるでしょう。

また、発電量が安定しないと、家庭だけでなく電力会社の電力供給状況に影響を与えることもあります。例えば、発電量の変化がある場合、電力会社はそれに対応できるようバックアップ電源を用意しておく必要があるのです。

さらに、発電量が過剰になった場合は、電力の供給過多になり大規模停電を引き起こさないよう出力を抑制しなければなりません。このように、様々な弊害が生じるのです。

太陽光発電の発電量やその影響についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

災害による設備の故障

太陽光パネルは屋外設置のため、台風などの災害が起きた際に影響を受けやすいのも課題の一つです。例えば、台風による飛来物が太陽光パネルに当たり、設備が故障するなどのリスクがあります。

災害による設備の故障が起こると、多額の修理費がかかったり、最悪の場合は撤去が必要となったりします。この場合、設備の初期費用を回収できなくなるリスクもあるため、自然災害が多い地域では導入が慎重になることも多いでしょう。

とはいえ、耐久性の高い製品を選ぶなどの方法で、ある程度対策を取ることは可能です。

太陽光パネルの火災

太陽光パネルは火災を引き起こす可能性があることも、太陽光発電の課題の一つと言えます。太陽光パネルの汚れを放置しておくと、ホットスポットができ、その結果火災が発生する可能性があるのです。

ホットスポットとは、太陽光パネルの上にできた影の部分が抵抗となって電流が流れにくくなり、発熱する場所のことです。例えば、落ち葉や鳥の糞、木陰などがホットスポット化することがあります。

実際に、国内でもホットスポットが原因となった可能性の高い火災が発生しているのです。また、ホットスポットだけでなく、経年劣化による周辺機器の火災も発生する可能性があります。

どの設備でもこのような危険性はありますが、太陽光発電の場合も例に漏れず、まだ確実に安全な設備だとは言えないでしょう。

売電価格の低下

太陽光発電の課題には、売電価格の低下もあります。そもそも太陽光発電の余剰電力は電力会社に売ることができますが、この際の売電価格が直近下降傾向にあるのです。

国が決めた固定価格で買い取ってもらえる「FIT制度」の場合、売電価格は下記の通り推移しています。

年度買取価格
2015年余剰買取のみで出力制御対応機器設置義務ありの場合35円
2016年余剰買取のみで出力制御対応機器設置義務ありの場合33円
2017年余剰買取のみで出力制御対応機器設置義務ありの場合30円
2018年28円
2019年26円
2020年21円
2021年19円
2022年17円
2023年16円
2024年16円
出典:経済産業省 資源エネルギー庁「買取価格・期間等(2012年度~2024年度)
※2015~2019年は余剰買取のみで出力制御対応機器設置義務ありの場合の買取金額

さらに、2025年度初めから9月までの売電価格は10kW未満の場合15円で、2015年と比較すると20円も下がっています。今後も売電価格は下がると考えられているため、売電収入が年々減り、コストの回収速度が下がると考えておくのが良いでしょう。

太陽光パネルの廃棄に関する問題

太陽光パネルの普及に伴い、廃棄に関する問題も懸念されています。経済産業省と環境庁によると、太陽光パネルの推計排出量は2030年代頃から増え、最大で年50万トンに及ぶ可能性があるのです。

太陽光パネルの処分には費用がかかるため、排出量が増えるにつれて不法投棄される可能性などが高まると懸念されています。不法投棄などが行われると有害物質の流出や環境被害につながるため、可能な限り防ぐ必要があると言えるでしょう。

太陽光発電の課題はどう解決できる?

ここまで紹介してきた太陽光発電に関する課題は、下記の方法で解決できる可能性があります。

可能な限り対策を講じて、課題の解決を目指していきましょう。

国や市区町村の用意する補助金を活用する

太陽光発電の課題の一つである費用の高さを解消したいなら、補助金を活用するのがおすすめです。太陽光発電の補助金は国や県、市区町村によってさまざまなものが実施されています。

例えば、国では過去に下記の補助金が実施されていました。

太陽光発電に関する国の補助金
  • 戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業
  • こどもエコすまい支援事業

また、東京都では「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」が実施されています。補助金は併用することで受給額が増えるため、組み合わせて利用するのが良いでしょう。

ただし、どの補助金でも併用ができるわけではありません。検討している補助金情報をよく確認した上で申請するようにしましょう。

太陽光発電に関する補助金一覧を知りたい方は、下記をご覧ください。

ペロブスカイト太陽電池の製造を待つ

ペロブスカイト太陽電池
出典:パナソニックホールディングス株式会社

ペロブスカイト太陽電池の製造を待つのも、費用の課題を解決する方法の一つです。ペロブスカイト太陽電池とは、薄い・軽い・柔軟などの特徴を持つ次世代の太陽電池のことです。

この太陽電池が実用化されれば、太陽光パネルを安価に導入できる可能性があります。さらに、設置できる場所が広がるメリットもあるのです。

ペロブスカイト太陽電池の日本での実用化は2025年ごろと予想されているため、近い内に購入できることになるでしょう。ただし、具体的な販売時期は未定です。

そのため、売電価格が下がる観点などから考えると、実用化を待たずに導入した方が得する可能性もあります。損をしないよう、太陽光発電に関するその他の状況も加味しながら、購入タイミングを検討してみてください。

蓄電池と併用する

蓄電池
出典:SHARP

蓄電池と太陽光発電を併用すると、発電量の不安定さに関する課題の一部を解決することができます。なぜなら、蓄電池があれば常に太陽光発電の電気を溜めておき、必要なタイミングで使い回すことができるからです。

太陽光発電が発電できない悪天候時や夜間でも、あらかじめ溜めておいた電気が残っていれば、電気代を気にせずに生活できます。また、蓄電池の電気は災害が起きて停電となった場合にも使えるため、非常時の安心感にもつながるでしょう。

定期的にメンテナンスを行う

定期的なメンテナンス

定期的にメンテナンスを行えば、設備が故障して高額な修理代を支払わずに済む可能性が上がり、ランニングコストを抑えられます。というのも、小さな不具合を放置することで故障のリスクが上がり、高額な修理代が必要となるケースが多いからです。

また、定期的にメンテナンスを行えば早い段階でホットスポットに気付くことができ、火災の防止にもつながります。都度メンテナンスを行い、初期段階で不具合を修理するよう心がけましょう。

必要なメンテナンスの内容や推奨頻度については、下記の記事を参考にしてください。

自家消費の用途へ切り替える

太陽光発電の用途を自家消費に切り替えれば、電気代の削減額を上げ、売電収入を得なくても高い経済効果を得ることが可能です。つまり、売電価格の下落の影響を最小限に抑えることができます。

ただし、太陽光発電の自家消費率を高めるには蓄電池が不可欠です。そのため、太陽光発電と同時に蓄電池の導入も検討してみてください。

蓄電池と太陽光発電を同時に導入するとセット割を受けられる等のメリットもあります。費用の観点からみてもお得です。

太陽光パネルは積極的にリサイクルする

撤去費用をかけたくない場合には、リサイクルを積極的に利用しましょう。リサイクル業者に依頼する際も費用はかかるものの、通常の撤去費用より安く済みます。

また、太陽光発電の処分に関する補助金を活用すれば、さらに撤去費用を抑えられる可能性があります。そのため、撤去時には利用できる補助金がないか確認しておきましょう。

さらに、リサイクルを利用すれば、今まで埋め立てられていた太陽光パネルを有効活用することにもつながります。環境に優しい側面もあるため、環境保全意識がある方にもおすすめの方法です。

太陽光発電の普及状況と今後の展望

まだ様々な課題がある太陽光発電ですが、現在はどの程度普及しているのでしょうか。ここでは、下記の2つに分けて、普及率と今後の展望を推測していきます。

太陽光発電の普及状況と今後の展望

課題がある中での導入に不安を感じている方は、現状や今後の動向を参考にしてみてください。

日本

日本国内の普及状況は、環境省によると令和4年度時点で全国で6.6%です。最も普及しているのは東海地方で、次いで中国地方、四国地方となっています。

出典:環境省「地方別太陽光発電システムの使用率(令和4年度)

また、現在は各都道府県にて太陽光発電の導入義務化が進められています。そのため、今後要件を満たす住宅が増えれば、さらに普及していくでしょう。

世界

日本の普及状況と世界の普及状況を比較すると、下記の通りです。

出典:資源エネルギー庁「(参考)国土面積・平地面積当たりの太陽光設備容量の各国比較

国土面積あたりの設備容量を見ても、平地面積あたりの設備容量を見ても、主要国のなかで最大級です次いでドイツ、イギリス、中国となっています。

また、日経XTECHの記事では、太陽光発電は2024年にEU域内で最も成長率が高かったと言及されています。この情報から、太陽光発電は世界的にも急速に普及している状況がうかがえるでしょう。

このまま普及し続ければ、世界的にもさらに太陽光発電が増えていく予想です。

太陽光発電は課題があっても導入すべき?

太陽光発電にはまだ様々な課題があるものの、多くのメリットがあることも事実です。また、課題があるとはいえその分対処法もあることから、適切に対応していけばそれほど大きなリスクはないと言えるでしょう。

そのため、迷っているなら導入するのがおすすめです。太陽光発電を導入するメリットとしては、例えば下記のようなものがあります。

太陽光発電のメリット
  • 電気代の節約につながる
  • 電気代高騰の影響を受けない
  • 売電収入が得られる
  • 災害時や停電時でも電気が使える
  • 断熱効果が高まる
  • 環境保全に貢献できる
  • 蓄電池や電気自動車との連携でより高い効果が期待できる

さらに詳しくメリットとデメリットを比較してから検討したい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

太陽光発電・蓄電池の設置ならトベシンエナジーにおまかせ!

項目詳細
会社名FCR株式会社
屋号トベシンエナジー
本社住所〒145-0064 東京都大田区上池台5丁目38-1
対応エリア東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城
提供サービス太陽光、蓄電池、リフォーム
公式サイトhttps://tobeshin-energy.com/

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補助金採択率が94.2%と業界でも高い水準を誇っており、300万円超えの補助金実績もあります。また、保証期間も20年間と業界トップクラスの内容であり、アフターサービスも充実度が高いことが強みです。

Googleの口コミ評価は★4.7と高く、様々なお客様から厚い信頼を寄せていただいています。関東圏内で太陽光発電や蓄電池の設置をご検討中なら、ぜひトベシンエナジーにおまかせください。

トベシンエナジーの施工実績・口コミ

ここでは、トベシンエナジーで実際に太陽光発電・蓄電池を導入した方の施工事例・口コミをご紹介します。

町田市 K様邸

トベシンエナジーの施工事例
トベシンエナジーの施工事例
トベシンエナジーの施工事例
項目詳細
エリア東京都
築年数10年
実際の導入費用860,000円
補助金額2,500,000円
実際に節約できた金額11,010円
メーカー(太陽光)長州産業
メーカー(蓄電池)長州産業/SPVマルチ
お客様

電気代がすごく高いのは数年前から感じてた。どうやって電気代を下げようか色々調べていると太陽光を設置すると東京都から補助金が降りることを知った。
そんなに出ないだろうと思ったら2/3くらいの補助金が降りることを知って取り付けたいと思った。現状取り付けてから電気代も下がってすごくありがたい。

40代 男性

足立区 O様邸

トベシンエナジーの施工事例
トベシンエナジーの施工事例
トベシンエナジーの施工事例
項目詳細
エリア東京都
築年数5年
実際の導入費用790,000円
補助金額2,060,000円
実際に節約できた金額5,550円
メーカー(太陽光)カナディアンソーラー
メーカー(蓄電池)カナディアンソーラー
お客様

太陽光蓄電池の補助金がかなり出ると聞き、見積もり取得。
合計金額に対し7割ほどの補助を受けられる事を知り、設置を決意。
今後電気代の高騰も懸念しているので、電気代削減にも期待をしています。

30代 男性

まとめ

太陽光発電には、費用の高さや発電量の不安定さなど様々な課題があり、事前に対策しておくことが重要です。しかし、逆に考えると、対策しておけばほとんどの課題は防げる可能性が高いと言えます。

そのため、課題があることが懸念となり導入を決断できない場合は、対策可能な問題かどうか一度考えるのがおすすめです。その上で得られるメリットを天秤にかけ、導入した方がお得かどうか検討してみましょう。

この記事を参考に、太陽光発電に関するポジティブな面にも目を向け、損をしない選択をしてみてください。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事は、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城で太陽光・蓄電池の施工を行う「トベシンエナジー」を運営するFCR株式会社が制作しています。

当メディア「トベシンエナジー」を運営するFCR株式会社は、地上波テレビ局「TOKYO MX」や「テレビ朝日」などのメディアにも出演しています。

古堅 辰明 執筆者

古堅 辰明

トベシンエナジーの施工管理として従事。リフォームをはじめ、太陽光・蓄電池の設計・施工に貢献している。

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